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世界卓球2025

早田ひなは中国5番手に貫禄の勝利。大藤沙月に続いて準々決勝進出

 カタール・ドーハで行われている世界卓球選手権・個人戦は大会6日目。ベスト8進出をかけて中国の石洵瑶との女子シングルス4回戦に挑んだ早田ひなは4-2で勝利して2大会連続の準々決勝進出を決めた。

 

●女子シングルス4回戦
早田ひな 5、-8、-8、5、5、9 石洵瑶(中国)

 

 23歳にして初の世界卓球代表となった石洵瑶はオーソドックスな両ハンドドライブ型。早田は0-0からフォアフリックでレシーブエースを奪うなど、先手先手で仕掛けて1ゲームを先取する好調なスタート。2ゲーム目もいきなりバックストレートへのドライブでノータッチを奪い、ラリーでも打ち勝ってリードして試合を進める。しかし、サービスミスで石洵瑶に追いつかれると逆転を許し、このゲームを落とす。

 3ゲーム目に入ると、石洵瑶が攻める展開が増え、ラリーでも早田のフォアを突いて得点して10-6でゲームポイント。早田が8-10まで追い上げた場面でタイムアウトを使い、次の1本はバックで早田のフォアを抜き去ってゲームを連取した。

 2ゲーム目終盤から流れが悪くなった早田だが、4ゲーム目はミドルへのボールと緩急を有効に使って5-0とリード。その後も得点を重ねてゲームを取り返し、石洵瑶に追いつく。

 続く5ゲーム目も早田が連続得点でリードを広げて11-5で奪取。6ゲーム目は負けられない石洵瑶も食らいついて9-9となるが、ここから早田が2本続けて打ち合いを制して勝負あり。中国5番手を相手に貫禄の逆転勝利で、先ほどの大藤沙月に続いてベスト8進出を決めた。

 ゲームカウント1-2とリードされながらも、焦ることなく試合をひっくり返した早田。1月の全日本でも戦術、駆け引きの面での進化を見せたが、この試合でもコースと緩急を使い、石洵瑶に打たせて狙うなど、うまく得点を拾って勝利を収めた。

焦らず得点を拾って勝利を収めた早田

選考会を勝ち抜いて代表入りを果たした石洵瑶だが、ベスト16に終わった

 これで早田は3大会連続での準々決勝進出。2大会連続でのシングルスでのメダル獲得にまた一歩前進した。早田の準々決勝の相手は陳幸同(中国)対B.タカハシ(ブラジル)の勝者となっている。

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