張本智和(トヨタ自動車)が、1年前のパリ五輪団体戦準決勝で敗れたシェルベリ(スウェーデン)を3−0で破った。
パリでは足の異変や、バック対バックからの強烈な回り込みでシェルベリに苦杯を喫した張本。今回の勝利でその悔しさを完全に晴らすことはできないにしても、「絶対に負けられない」試合でしっかりと白星を挙げた。
張本智和のコメント
「3−0は予想していませんでしたが、今日は安定したプレーができました。最後のTマークは、トヨタ自動車の方々が応援に来てくださっていたので、そこに向けて決めました。
3ゲーム目、10−7から追いつかれたのは反省点です。シェルベリは台上プレーが丁寧ですが、自分もそこは丁寧に対応し、先手を取るためにもサービス、レシーブ、台上は重要でした。
彼に勝った時点では“リベンジ”という実感はありません。もっと勝ち上がることで、ようやく報われるのではないでしょうか。地元開催はプレッシャーもありますが、そのプレッシャーも楽しみたいです。
世界大会後はショックで立ち上がれず、無理はしませんでした。それが結果的に良かったと思います。大会の合間には、リフレッシュする時間を大切にしました」
力強いプレーと緻密なプレーを見せ、シェルベリを封じた張本
●男子2回戦
チウ・ダン(ドイツ) 3(11、−4、−6、6、10)2 林詩棟(中国)
張本智和(日本)3(5、5、12)0 シェルベリ(スウェーデン)
ジャー(アメリカ)3(7、−6、9、5)1 高承睿(チャイニーズタイペイ)
王楚欽(中国) 3(9、1、7)0呉晙誠(韓国)
準々決勝に進んだジャーのコメント
「最高の気分です。今回のチャンピオンズに来るときは、まずは1回戦突破を目標にしていました。それが叶っただけでなく、今日はさらに強い相手に、自分の持てる力をすべてぶつけられた。本当に特別な勝利です」
伊藤美誠のコメント
「今大会はあまり調子が良くありませんでしたが、その中で我慢して最後まで戦えたことは良かったです。
1ゲーム目は相手のミスで取れましたが、2ゲーム目以降は相手のボールが入り始め、自分のショットの確率が低くなってしまいました。特にバックハンドの精度が悪く、ここまでミスをするとは思いませんでした。
海外のWTTと今大会ではボールや台が違い、ふだんより変化が効きにくかったです。やりづらいわけではありませんでしたが、自分の予想とズレる感覚があり、本当に難しかったです。
日本開催ということで応援は嬉しい反面、どうしても耳に入ってくるので、冷静にプレーすることを心がけました。
次のヨーロッパスマッシュはスウェーデンで、私の好きな国なので楽しみです」
惜しくもフルゲームの末に敗れた伊藤美誠は2回戦で敗れた
●女子2回戦(ROUND16)
陳熠(中国) 3(−9、−8、10、9、10)2王曼昱(中国)
陳幸同(中国)3 (6、3、7)0チャン・モー(カナダ)
石洵瑶(中国)3(−6、3、7、−8、10)2 伊藤美誠(日本)
王芸迪(中国)3(3、3、13)0 リウ・ヤンツィ(オーストラリア)
●『WTTチャンピオンズ横浜2025』大会情報サイト(卓球王国ウェブサイト内)
●WTTチャンピオンズ横浜2025 公式サイト(WTTサイト内/英語)
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