11月17〜22日にかけて、オマーン・マスカットで開催された『WTTスターコンテンダー マスカット2025』。日本からは男女15選手が参戦し、女子シングルスで木原美悠(トップおとめピンポンズ名古屋)が優勝。女子ダブルスで大藤沙月/横井咲桜(ミキハウス)、混合ダブルスで英田理志/佐藤瞳(日の出医療福祉グループ/日本ペイントグループ)が頂点に立ち、日本勢が5種目中3種目を制する大活躍を見せた。
日本対決も続出した女子シングルスを制した木原は、序盤から苦しい展開を強いられた。準々決勝の横井戦はゲームカウント0-2と窮地に追い込まれたが、粘り強く流れを引き寄せて逆転勝ち。続いて日本勢対決となった準決勝の大藤戦も終始主導権を握り、ストレートで完勝。相手のドライブを緩くブロックでしのぎつつ、機をみて強打で仕留める攻守の切り替えが随所で光り、決勝では朱芊曦(韓国)に4-1で勝利。木原は2022年のWTTスターコンテンダー ドーハ大会以来となるWTT女子シングルスタイトルを手にした。

カットブロックなど、抜群のボールタッチも随所で光った木原

ベンチで木原を支えた水谷良紀(左)と
男子シングルスは、第1シードのF.ルブラン(フランス)が準決勝までの4試合にすべて3-0勝ち。決勝では、兄・A.ルブラン(フランス)にゲームカウント3-0リードから追いつかれたが、最後は意地を見せた。日本勢では篠塚大登(愛知工業大)、田中佑汰(金沢ポート)、吉山僚一のベスト16が最高成績となった。

決勝で兄弟対決を制したF.ルブラン
女子ダブルスでは、大藤/横井が第1シードとしての意地を見せて、決勝で朱芊曦/金娜英(韓国)に1-2とリードを許したものの、積極的な攻撃で流れを取り戻し、逆転で優勝。また、混合ダブルスでは英田/佐藤が、持ち味の変化カットと攻撃を武器にシード勢を次々と撃破。準々決勝では第1シードの左腕ペア・ロブレス/シャオ・マリア(スペイン)を破り、続く準決勝では趙大成/朱芊曦(韓国)との接戦をフルゲームで制すと、勢いそのままに決勝では東京五輪銅メダルペアの林昀儒/鄭怡静(チャイニーズタイペイ)にストレートで完勝。堂々の優勝を飾った。

女子ダブルスを制した大藤(右)/横井

混合ダブルス優勝の英田(右)/佐藤
なお、各種目の入賞者は下記のとおり
〈男子シングルス〉
優勝:F.ルブラン(フランス)
準優勝:A.ルブラン(フランス)
3位:シドレンコ(AIN※)、コトン(フランス)
〈女子シングルス〉
優勝:木原美悠(トップおとめピンポンズ名古屋)
準優勝:朱芊曦(韓国)
3位:金娜英(韓国)、大藤沙月(ミキハウス)
〈男子ダブルス〉
優勝:林鐘勲/呉晙誠(韓国)
準優勝:パン・コーエン/アイザック・クエク(シンガポール)
3位:A.ルブラン/F.ルブラン(フランス)、シャー/タッカー(インド)
〈女子ダブルス〉
優勝:大藤沙月/横井咲桜(ミキハウス)
準優勝:朱芊曦/金娜英(韓国)
3位:リウ・ヤンツィ/ウ・ジアムワ(オーストラリア)、アブラミアン/ヴォロニーナ(AIN)
〈混合ダブルス〉
優勝:英田理志/佐藤瞳(日の出医療福祉グループ/日本ペイントグループ)
準優勝:林昀儒/鄭怡静(チャイニーズタイペイ)
3位:趙大成/朱芊曦(韓国)、シャー/チタレ(インド)
※AIN=中立選手団(Athlètes Individuels Neutres)
写真提供:WTT
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