<卓球王国2011年7月号より>
“Change”is the key to improve yourself.
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選手が上達し、強くなっていく過程で、誰しも成長曲線を描いていく。
しかし、その成長が止まる時期、停滞する時期がある。
本当はもっと上達できるのに、試合で勝てるはずなのに、
どうも自分の力が発揮されていないと感じている人は少なくない。
そんな時に、あなた自身の何かを「変えて」みよう。
「変える」ことで、あなたの眠っている力が引き出されるかもしれない。
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選手ならば誰しも伸び悩んだ経験を持っている。
練習をやっているのに思うように上達しない。自分自身頑張っているという思いがあるのに、試合で勝てない。トップ選手のように技術レベルの高い人が、そういう時期に遭遇すると、それを「スランプ」と呼ぶ。
思うように、強くならない、試合で勝てない。そこで選手は考える。練習内容が悪いのか、指導者がいないからか、それとも今いる指導者が間違っているのか、用具が合っていないのか、プレースタイルが正しくないのか。
すべてを環境のせいにしては、問題解決にならないが、うまくいかない要因を考え、その部分を解決しなければ、壁は突き破れない。
そのためには、あなたの中にある何か、取り巻く何かを「変えて」みる必要があるだろう。
変えることは勇気がいる。一時的に、さらに悪くなる可能性もあるからだ。しかし、将来を考えれば、「変える」しかない。何かを変えることで、マンネリや伸び悩みから脱出できるかもしれない。
世界チャンピオンや全日本チャンピオンになった選手でも、順風満帆に頂点に立った人は少ない。壁の前で立ち尽くし、血を流すような練習を重ね、自己改革を重ねて、チャンピオンになっている。
「変える」要素はいろいろあるが、卓球という競技では、「用具を変える」ことは誰でも行っていることだ。同じ裏ソフトでも微妙な違いがあり、それを変えていくことは日常的にやっている。ところが、裏ソフトから表ソフトに、表ソフトから裏ソフトにという大きな変更は、完全にプレースタイルを変えることになる。ところが、過去のチャンピオンを見ていくと、これらの「変更」は珍しいことではない。
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