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インタビュー

八面六臂の大活躍。郷土・滋賀の卓球界に尽くす「超実務派」の理事長

●6月から7月にかけて、前期日本リーグと全日本ラージボール選手権という大きな大会を立て続けに開催した滋賀県。昨年は全日本学生選手権も開催し、2025年には国民スポーツ大会(以下・滋賀国スポ)という歴史的な大会も控えている。
大会を主管する滋賀県卓球協会の理事長兼事務局長として、まさに「八面六臂(はちめんろっぴ)」の活躍を見せるのが堀内安宏だ。滋賀で生まれ、滋賀の卓球界に尽くす「実務派」理事長に話を聞いた。

 

−堀内さんは滋賀のご出身ですね。まず卓球との出合いについて教えてください。

堀内安宏(以下・堀内):卓球を始めたのは小学5年生くらいの頃ですね。地元の公民館に卓球台があって、そこで遊ぶ程度でしたけど、ちょっと打ってみて面白いなと。当時はペンホルダーが主流だったんですが、私はシェークになりたくて、伊吹山中に入学してからシェークの両面裏ソフトで本格的に卓球を始めました。

伊吹山中は近畿大会でも上位に入るくらいの強豪で、先輩たちの指導のおかげもあり、中3の時に全国中学校大会に出ました。初めて団体戦が開催された第2回大会(1971年)で、ベスト16という成績でした。

高校は彦根工業高校。私のふたつ上の先輩たちがインターハイの学校対抗で初優勝して、私たちの代も高3で県大会優勝。大津市の滋賀県立体育館で行われた近畿大会では、キャプテンだった私が選手宣誓をしました。その近畿大会では2位になって、今でも滋賀県勢の最高成績ですね。福岡インターハイでは学校対抗でベスト16でした。

高校を卒業後、実習助手としてそのまま母校で教えるようになり、卒業1年目からもう卓球部の指導もしていました。それから定年まで、高校時代を含めると43年間ずっと彦根工業に籍を置いていました。インターハイの学校対抗には14回出ていますね。

−彦根工業高での指導の傍ら、全国高体連(全国高等学校体育連盟)でも仕事をされていたそうですね。

堀内:60歳で定年退職する前の10年間は、全国高体連の卓球専門部で仕事をしていました。最終的には副理事長として、海外遠征では総監督も務めました。日本・韓国・中国や日本と韓国の交流大会などで、現在日本リーグで活躍しているメンバーでは弓取くん(眞貴/日野キングフィッシャーズ)、梅村さん(優香/サンリツ)、井さん(絢乃/中国電力)などがいましたね。中国からは女子世界チャンピオンの孫穎莎も出ていたんですが、後から写真を見て知ってビックリしました。

2015年に地元・滋賀で行われたインターハイで挨拶する堀内。全国高体連・卓球専門部の副理事長を務めていた

それから、全国高体連のホームページももともと私が作ったものです。工業高校の出身なのでパソコンの授業もありましたし、プログラムから入力してそれを動かすとか、昔からウェブの知識はあった。ホームページを作ってすぐの時に、インターハイで石川佳純さんが優勝して、ホームページ用に表彰式の写真を撮ったのを覚えています。

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