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パリ五輪シングルス アフリカ予選でラコトアリマナナがマダガスカル初の五輪卓球競技出場権

 5月16~18日にかけてルワンダ・キガリにてパリ五輪シングルスアフリカ予選が開催され、男女各3選手が出場資格を獲得した。第1ステージとして男女とも2つのトーナメントに分かれて試合を行い、各トーナメントの優勝者に出場資格を獲得。第2ステージは第1ステージの2回戦以降(準決勝・決勝)で敗れた選手によるトーナメントで、優勝者が出場資格を手にする。

 団体戦出場により2枠のシングルス出場資格を与えられているエジプト男女、世界ランキングによる推薦出場が確実な状況にあるアルナ(ナイジェリア)は予選には出場しなかった。

 

【男子】

〈第1ステージ〉

●トーナメント1・2回戦

オモタヨ(ナイジェリア) 4-1 ベン・ヤヒア(チュニジア)

イドウ(コンゴ) 4-2 バティクス(カメルーン)

●トーナメント1・代表決定戦

オモタヨ 4-0 イドウ

 

●トーナメント2・2回戦

ラコトアリマナナ(マダガスカル) 4-1 ベンチャト(モロッコ)

エシッド(チュニジア) 4-3 ブルーサ(アルジェリア)

●トーナメント2・代表決定戦

ラコトアリマナナ 4-3 エシッド

 

〈第2ステージ〉

●2回戦

イドウ 4-1 バティクス

ブルーサ 4-3 エシッド

●代表決定戦

ブルーサ 4-0 イドウ

 

 トーナメント1を勝ち抜いたオモタヨは東京五輪に続き、2度目の五輪出場。トーナメント2で出場資格を獲得したラコトアリマナナは、アフリカ南東部沖に浮かぶ島国・マダガスカルから初の五輪卓球競技出場となる。マダガスカルは2月の世界選手権団体戦で日本とも対戦。ラコトアリマナナは張本智和にストレートで敗れたが、打球センスが光るプレーヤー。(名前は少し覚えにくいが)覚えておいて損はない選手だ。

 「私がマダガスカルで初めて五輪卓球競技に出場することは、母国での卓球への関心を高め、普及につながる。これから何度も五輪に出場したいし、まずはパリで世界最高の選手たちと競えるよう、しっかり練習していきたい」(ラコトアリマナナ)

 また、第2ステージではアルジェリアのエース・ブルーサが代表に。ブルーサはアルジェリアとフランス、両方の国籍を持ち、以前はフランス代表として国際大会にも出場。現在はアルジェリア代表として国際大会に出場しているが、フランス・プロAでプレーしており、パリに拠点を構える。関わりの深いフランス・パリで初の五輪出場を叶えた。

ラコトアリマナナ(マダガスカル)

オモタヨ(ナイジェリア)

ブルーサ(アルジェリア)

 

【女子】

〈第1ステージ〉

●トーナメント1・2回戦

エデム(ナイジェリア) 4-1 ナンゴンジ(ウガンダ)

ガルシ(チュニジア) 4-1 ログライビ(アルジェリア)

●トーナメント1・代表決定戦

エデム 4-2 ガルシ

 

●トーナメント2・2回戦

ベッロ(ナイジェリア) 4-1 キヌー(モーリシャス)

ハンフォウ(カメルーン) 4-0 ハジ-サラフ(チュニジア)

●トーナメント2・代表決定戦

ハンフォウ 4-2 ベッロ

 

〈第2ステージ〉

●2回戦

ベッロ 4-1 ハジ-サラフ

ログライビ 4-2 ガルシ

●代表決定戦

ベッロ 4-2 ログライビ

 

 第1ステージ・トーナメント1で代表をつかんだのは37歳のエデム。2004年のアテネ五輪で初出場を果たし、北京五輪は出場を逃したが、ロンドン五輪から東京五輪まで3大会連続出場中で、パリ五輪が自身5度目の五輪出場となる。トーナメント2でもエデムと同じ1986年生まれの37歳・ハンフォウが出場資格を獲得。こちらはロンドン、東京に続き3度目の五輪出場だ。そして最後に出場資格をつかんだのはベッロ。26歳のサウスポーでパリが五輪初出場となる。

エデム(ナイジェリア)

ハンフォウ(カメルーン)

ベッロ(ナイジェリア/写真提供:WTT)

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