卓球王国 2024年12月20日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
欧州リポート

ドイツ・ブンデスリーガPO準決勝 上田仁の2得点でケーニヒスホーフェンがボルシア・デュッセルドルフを撃破

 ドイツ・ブンデスリーガはプレーオフ(PO)がスタート。昨日5月20日にはレギュラーシーズン(RS)2位のボルシア・デュッセルドルフと同3位のケーニヒスホーフェンの準決勝第1戦が行われ、上田仁が出場した。

 

【ドイツ・ブンデスリーガ】

◆準決勝第1戦

〈ケーニヒスホーフェン(RS3位) 3-1 ボルシア・デュッセルドルフ(RS2位)〉

○上田 -10、11、-6、7、6 ボル

○シュテガー -7、10、12、-7、12 シェルベリ

 ゼリコ -8、-7、10、-8 チウ・ダン○

○上田 -8、9、8、8 シェルベリ

 

 初のプレーオフに挑んだケーニヒスホーフェンが、ブンデスリーガ最多の33回の優勝を誇る名門を撃破。ボル、チウ・ダン(ともにドイツ)、シェルベリ(スウェーデン)と3人のパリ五輪代表を並べたベストメンバーのボルシア・デュッセルドルフから大きな1勝をあげた。

 ケーニヒスホーフェンは1番で上田がボルにフルゲームで勝利して会心のスタートを切ると、2番で43歳のシュテガー(ドイツ)がシェルベリをフルゲームジュースで破る殊勲の星。3番のゼリコ(クロアチア)は敗れたものの、4番で再び上田が魅せる。レギュラーシーズンでも勝利しているシェルベリを競り合いながらも3-1で下して決着。ホームのシェークハンズ・アリーナに詰めかけた約1000名の観客は、歴史的な勝利に大いに沸いた。

 ケーニヒスホーフェンのアルベルトGMは試合後「この試合でチームを助けてくれるのは(上田)仁だと思っていた。今日は何度も涙が出そうになりました」とコメント。敗れたボルシア・デュッセルドルフのボルも「今日のケーニヒスホーフェンとファンの応援は勝利に値するものだった。私も小さなクラブで育ったので、(小規模ながら熱狂的な)ケーニヒスホーフェンのホームの高揚感には共感するものがあります」と賞賛を送った。

 ボルシア・デュッセルドルフのホームでの準決勝第2戦は5月23日に開催。ケーニヒスホーフェンが勝利すれば決勝進出が決定し、敗れた場合は5月26日に第3戦が行われることとなっている。

大車輪の活躍でチームを勝利に導いた上田(写真:Ruoxi Qiu)

ベテランのシュテガーがシェルベリを破る大きな1勝(写真:Ruoxi Qiu)

初のプレーオフ開催にケーニヒスホーフェンのホーム、シェークハンズ・アリーナにはおよそ1000人の観客が詰めかけた(写真:Ruoxi Qiu)

ボルシア・デュッセルドルフはチウ・ダンが一矢報いるも苦杯を喫する(写真:Ruoxi Qiu)

関連する記事