卓球王国 2025年3月21日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
欧州リポート

ドイツ・ブンデスリーガ第22節 上田仁所属のケーニヒスホーフェンが2季連続でのプレーオフ進出

 ドイツ・ブンデスリーガはレギュラーシーズン最終節となる第22節が開催され、最終順位、プレーオフ進出チームが決定した。試合の結果は下記の通り。

 

【ドイツ・ブンデスリーガ】
●第22節

〈グリュンヴェッターズバッハ 3-1 バート・ホンブルク〉

 アポロニア 0-3 K.カールソン○

○張佑安 3-1 坪井

○ワルサー 3-0 アンドラシュ

○デノドレス 3-0 坪井

★坪井勇磨通算成績:単2勝14敗/複1勝7敗

 

〈ミュールハウゼン 3-2 フルダ・マーバーツェル〉

○メンゲル 3-0 高承睿

 Da.ハベソーン 0-3 オフチャロフ○

○O.イオネスク 3-0 ムン・ファンボー

 メンゲル 2-3 オフチャロフ○

○Da.ハベソーン/O.イオネスク 3-1 高承睿/ムン・ファンボー

 

〈ボルシア・ドルトムント 3-1 ボルシア・デュッセルドルフ〉

○リンド 3-1 シュトゥンパー

○リ・ヨンイン 3-2 ハウグ

 ニュイティンク 1-3 ボル○

○リンド 3-0 ハウグ

 

〈ブレーメン 3-0 オクセンハウゼン〉

○ファルク 3-0 プーニャ

○ゲラシメンコ 3-0 イイズカ

○プチュンチカ 3-0 アビオドゥン

 

〈ザールブリュッケン 3-0 ケーニヒスホーフェン〉

○E.イオネスク 3-0 シュテガー

○ヨルジッチ 3-2 ゼリコ

○フランチスカ 3-1 上田

★上田仁通算成績:単20勝13敗/複3勝2敗

 

〈ベルクノイシュタッド 3-1 グレンツァオ〉

○ルイズ 3-2 ウォーカー

○ドゥダ 3-0 ムラデノビッチ

 ジャー 0-3 バウム○

○ドゥダ 3-0 ウォーカー

 

 ボルシア・デュッセルドルフ、オクセンハウゼンの2チームがプレーオフ進出をすでに決めており、ケーニヒスホーフェン、ザールブリュッケン、フルダ・マーバーツェルの3チームが残り2枠のプレーオフ切符をかけて行われた22節。上田の所属するケーニヒスホーフェンは勝てばプレーオフ進出が決まる状況にあったが、シーズン中盤からジワジワと順位を上げてきた強豪・ザールブリュッケンが意地の完勝。これによりケーニヒスホーフェンの自力でのプレーオフ進出の可能性は消滅した。ケーニヒスホーフェンのプレーオフ進出の行方はフルダ・マーバーツェルとミュールハウゼンの試合に委ねられた。

 フルダ・マーバーツェルはエース・オフチャロフ(ドイツ)が2勝と奮闘を見せるも、プレーオフのプレッシャーもあったか、高承睿(チャイニーズタイペイ)とムン・ファンボー(ドイツ)が3失点を喫して敗戦。これにより、ザールブリュッケンとケーニヒスホーフェンのプレーオフ進出が決定した。

 ケーニヒスホーフェンは2シーズン連続2度目のプレーオフ進出。今シーズン途中に引退を発表した上田は第22節が現役ラストマッチとなる可能性もあったが、僅差でプレーオフ進出をつかんだ。上田は自らのXで「A miraculous season まだ引退はできなさそうです」と綴ったが、プレーオフ準決勝の行われる4月末まで選手としての生活が続くこととなった。

 プレーオフ準決勝の対戦カードはレギュラーシーズン1位のボルシア・デュッセルドルフと同4位のケーニヒスホーフェン、同2位のオクセンハウゼンと同3位のザールブリュッケンに決定。レギュラーシーズンでの対戦はボルシア・デュッセルドルフとオクセンハウゼンの2勝0敗となっている。

上田は最終戦で敗れるも、ケーニヒスホーフェンが2季連続のプレーオフ進出を決めた

 

【最終順位】
1位:ボルシア・デュッセルドルフ(16勝6敗)
2位:オクセンハウゼン(16勝6敗)
3位:ザールブリュッケン(14勝8敗)
4位:ケーニヒスホーフェン(14勝8敗)
~~~プレーオフ進出~~~
5位:フルダ・マーバーツェル(13勝9敗)
6位:ブレーメン(12勝10敗)
7位:グリュンヴヴェッターズバッハ(11勝11敗)
8位:ベルクノイシュタッド(10勝12敗)
9位:ボルシア・ドルトムント(8勝14敗)
10位:ミュールハウゼン(8勝14敗)
11位:バート・ホンブルク(6勝16敗)
12位:グレンツァオ(4勝18敗)

 

 また、レギュラーシーズンのプレーヤーランキング(勝率)も確定し、1位はオフチャロフの22勝5敗。2シーズンぶりにオクセンハウゼンに復帰したカルデラノ(ブラジル)が17勝1敗で2位となった。日本人では2シーズンぶりのブンデスリーガ参戦となった戸上隼輔が18勝5敗で4位。上田は10位となったが、20勝13敗という堂々たる成績を残した。出場機会が限られた村松雄斗は5勝9敗、1部初挑戦となった坪井は2勝15敗と厳しい成績になった。

 

【プレーヤーランキング】
1位:オフチャロフ(ドイツ/フルダ・マーバーツェル):22勝5敗
2位:カルデララノ(ブラジル/オクセンハウゼン):17勝1敗
3位:シェルベリ(スウェーデン/ボルシア・デュッセルドルフ):18勝3敗
4位:戸上隼輔(日本/オクセンハウゼン):18勝5敗
5位:ゲラシメンコ(カザフスタン/ブレーメン):22勝10敗
6位:ゴーズィ(フランス/オクセンハウゼン):17勝5敗
7位:チウ・ダン(ドイツ/ボルシア・デュッセルドルフ):13勝1敗
8位:K.カールソン(スウェーデン/バート・ホンブルク):21勝12敗
9位:E.イオネスク(ルーマニア/ザールブリュッケン):12勝4敗
10位:上田仁(日本/ケーニヒスホーフェン):20勝13敗

Photo:Philipp Wohlfart

関連する記事