卓球王国 2024年12月20日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
欧州リポート

グッバイ、ティモ。43歳・ボルがパリ五輪を最後に国際大会からの引退を発表

 パリ五輪ドイツ代表に選出されているボル(ドイツ)が、今回の五輪をもって国際大会から引退することを自身のインスタグラムで発表。五輪で4つ、世界選手権で9つのメダルを獲得し、通算20度ヨーロッパチャンピオンに輝いた43歳のレジェンドが世界の舞台に別れを告げる。

 ボルは1995年のヨーロッパユース選手権カデットの部で優勝すると、1997・1998年の同大会ではジュニアの部も制覇。世界選手権初出場は1997年マンチェスター大会。17歳にしてデビューし、通算20大会に出場した。2000年シドニー五輪から6大会連続出場を続けており、パリ五輪で卓球競技歴代最多タイとなる7度目の五輪出場を果たすこととなる。

 国際大会からの引退についてボルは「この日が来るのは避けられないものだし、世界の舞台に別れを告げるなら今だと感じました。じっくり考えた結果、私にとって7度目の五輪を最後に国際大会でのキャリアに終止符を打つことにします」とコメント。長くプレーする中で故障も多く、「もはや私の体はトーナメントや競技を本当に楽しめるほどの状態ではない」とも綴った。

 国際大会からは引退するものの、所属するボルシア・デュッセルドルフとの契約はあと1シーズン残っており、来季もドイツ・ブンデスリーガとヨーロッパチャンピオンズリーグには出場する見込み。その後はボルシア・デュッセルドルフにアドバイザー的な立場で関わる予定だという。

 パリ五輪前の国際大会出場は5月30日から中国で行われるWTTチャンピオンズ重慶がラスト。そして、最後の大舞台となるパリ五輪で「チームとしてメダルを獲得することができたら、本当に完璧なエンディングだね」(ボル)と、自身5個目のメダル獲得を狙う。

自身最後の世界選手権出場となった2021年大会男子シングルスでは40歳にして3位に入賞

関連する記事