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欧州リポート

DTTBがパリ五輪団体戦メンバーにボルを推薦。全競技通じてドイツ歴代最多タイの7度目の五輪出場へ

 DTTB(ドイツ卓球協会)はドイツ男子のパリ五輪団体戦のメンバーに43歳のボルを推薦したと発表。5月初旬にDOSB(ドイツスポーツ連盟)による承認を経て正式に出場が決定すれば、ドイツでは全競技を通じて歴代最多タイに並ぶ7度目の五輪出場を果たす。

 ドイツ男子は2月の世界選手権団体戦でベスト8に入り、パリ五輪団体戦への出場権を獲得。チウ・ダンとオフチャロフが団体戦およびシングルスの代表に選ばれており、団体戦に出場する3人目をボルとフランチスカが争っていた。今回の選出についてドイツ男子監督のロスコフは「監督として最も難しい指名だった」とし、ここ数カ月のボルの好調ぶりが選出の決め手だったと語った。

 ボルは昨年の世界選手権個人戦を左肩の故障で欠場。その後、国際大会から離れていたことで世界ランキングは192位まで下落したが、今年1月のWTTコンテンダー ドーハでは張禹珍(韓国)、林昀儒(チャイニーズタイペイ)、張本智和と世界トップランカーを連破して優勝。3月のシンガポールスマッシュでもベスト8に進出するなど健在ぶりを見せていた。

 2000年のシドニー五輪から6大会連続で五輪に出場し、団体戦で4つのメダルを獲得しているボル。東京五輪では準決勝で日本と対戦し、単複2勝をあげてドイツの決勝進出に大きく貢献した。また、リオ五輪ではファン投票により、開会式でのドイツ選手団の旗手に選出されたこともある。

 10代後半から43歳となった現在まで世界トップで戦い続けているボルだが、幾度も故障から復活を遂げて華々しい活躍を見せており、その度に「いつが全盛期?」と思ってしまう。レジェンドの7度目の五輪出場はパリ五輪の大きな注目トピックスのひとつになることは間違いない。

 また、ドイツ女子のメンバーも発表され、ミッテルハム、シャン・シャオナに加え、アキレス腱の故障から復帰に向けてリハビリ中のハン・インを女子シングルスと女子団体戦の出場選手に推薦。混合ダブルスには昨年のヨーロッパ競技大会混合ダブルスを制してパリ五輪への出場権を獲得していたチウ・ダン/ミッテルハムがそのまま推薦された。

 

【パリ五輪ドイツ代表】

◆男子団体戦

チウ・ダン、オフチャロフ、ボル(リザーブ:フランチスカ)

◆女子団体戦

ミッテルハム、シャン・シャオナ、ハン・イン(リザーブ:後日発表)

◆男子シングルス

チウ・ダン、オフチャロフ

◆女子シングルス

ミッテルハム、ハン・イン

◆混合ダブルス

チウ・ダン/ミッテルハム

 

1月のWTTコンテンダー ドーハで42歳にして頂点に立ったボル(写真提供:WTT)

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