女子ダブルスで優勝の張本美和(左)/木原美悠
インドで開催されているWTTスターコンテンダー チェンナイは最終日を迎え、日本勢は張本美和が女子ダブルスに続いて女子シングルスでも決勝で橋本帆乃香を破り、2冠を達成した。混合ダブルスで決勝に進んだ吉村真晴/大藤はWTT初優勝を狙ったが、林鐘勲/申裕斌(韓国)に力負けし、優勝はならなかった。
各種目の上位記録は下記の通り。
【女子ダブルス】
●準決勝
張本美和/木原美悠(日本) 9、9、8 横井咲桜/大藤沙月(日本)
申裕斌/リュウ・ハンナ(韓国) 7、8、11 朱芊曦/長﨑美柚(韓国/日本)
●決勝
張本美和/木原美悠 ‐9、9、11、‐12、5 申裕斌/リュウ・ハンナ
【男子ダブルス】
●準決勝
張本智和/松島輝空(日本) 7、8、‐5、‐8、7 黄鎮廷/陳顥樺(香港)
林鐘勲/安宰賢(韓国) ‐9、8、9、6 アチャンタ/スラヴァジュラ(インド)
●決勝
林鐘勲/安宰賢 4、‐11、2、3 張本智和/松島輝空
【混合ダブルス】
●準決勝
吉村真晴/大藤沙月(日本) 4、2、‐6、‐5、7 黄鎮廷/杜凱栞(香港)
林鐘勲/申裕斌(韓国) 7、9、3 シャー/チタレ(インド)
●決勝
林鐘勲/申裕斌 8、5、4 吉村真晴/大藤沙月
【女子シングルス】
●準決勝
張本美和(日本) 8、4、10 申裕斌(韓国)
橋本帆乃香(日本) 6、2、金娜英(韓国)
●決勝
張本美和 ‐9、3、7、9、‐10、7 橋本帆乃香
【男子シングルス】
●準決勝
呉晙誠(韓国) 4、10、7 コトン(フランス)
ポレ(フランス) 10、9、‐7、7 タッカー(インド)
●決勝
呉晙誠 ‐9、7、3、‐9、‐6、4、7 ポレ
WTTで初優勝の張本美和(右)/木原美悠
女子ダブルスは張本美和/木原美悠が準決勝で横井咲桜/大藤沙月に打ち勝つと、決勝で韓国ペアをフルゲームの末に破り、WTTツアーで初優勝を手にした。5月の世界選手権ドーハ大会(個人戦)に向けて好スタートを切った。
2位の張本智和(左)/松島輝空
男子ダブルスは張本智和/松島輝空が準決勝で香港ペアを激戦で下したが、決勝では韓国の剛腕ペア・林鐘勲/安宰賢に完敗。2ゲーム目をジュースで奪って勢いをつけたかったが、3、4ゲームはミスが続き、集中力が欠けてしまった。
混合ダブルスの表彰から。吉村真晴(左)/大藤沙月
混合ダブルスでは吉村真晴/大藤沙月が準々決勝で優勝候補の松島輝空/張本美和をゲームオールで下し、準決勝でも香港ペアをゲームオールで振り切ったが、決勝では長く組んでいてコンビネーションの良い韓国ペアにストレートで敗れた。それでも今大会で強豪ペアを連破して決勝まで勝ち上がったことは自信になっただろ。
張本美和は質の高いカット攻略で橋本を破った
大活躍の橋本帆乃香
女子シングルスは安定したプレーで危なけなく決勝に進んだ張本美和と、準々決勝で早田ひなを大接戦で部打った橋本帆乃香の対戦に。長いラリーが多く、試合は促進ルールに入ったが、フォアドライブ、バックドライブ、ツッツキ、カットやツッツキに対してドライブをかけずに合わせるような軽打を混ぜるなど、多彩なカット攻略を見せた張本が接戦を制した。
決勝で敗れたとはいえ橋本の活躍は素晴らしく、守備範囲の広いカットと両ハンド攻撃プレーで体外的な強さを発揮した。
メキメキと力をつけている呉晙誠が18歳で優勝
今大会でブレイクしたポレ。若手の成長が目立つフランス
男子シングルスは、第1シードの張本智和が3回戦でプツァル(クロアチア)に敗れる波乱があり、第2シードのカルデラノ(ブラジル)も3回戦で林鐘勲に敗れた。
混戦を勝ち抜いて決勝に進んだのは、韓国の若手、18歳の呉晙誠とフランスの新星・20歳のポレ。どちらも両ハンドの攻撃力の高い選手で、激しい打撃戦になり、ポレが3‐2と呉晙誠を追い詰めたが、ここからメンタルとフィジカルの強さを見せた呉晙誠が逆転。WTTスターコンテンダーで初優勝を飾った。
※写真=WTT
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