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世界卓球ドーハ大会、メダル期待のダブルス3種目。日本勢のドローは?

ITTF世界卓球選手権ファイナルズ・ドーハ大会(個人戦/5月17〜25日)で、日本勢が各種目でメダルが期待されるダブルス3種目、男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルスの第1〜16シードのドロー(組み合わせ抽選)は下記のような結果となった。

〈男子ダブルス・第1〜16シードの組み合わせ〉 ※カッコ内はシード
[1]A.ルブラン/F.ルブラン(フランス) − [8]シフエンテス/ロレンゾ(アルゼンチン)
[14]ファルク/K.カールソン(スウェーデン) − [8]タッカー/シャー(インド)
[6]高承睿/林昀儒(チャイニーズタイペイ) − [9]黄友政/梁靖崑(中国)
[13]イシイ/テオドロ(ブラジル) − [3]林高遠/林詩棟(中国)

[4]張本智和/松島輝空 − [15]ファン・ベ/サリーン(オーストラリア)
[11]陳顥樺/黄鎮廷(香港) − [5]ブラサウド/ドーア(フランス)
[7]林鐘勲/安宰賢(韓国) − [16]チュウ・チェユー/チュア・ジョシュ(シンガポール)
[10]アイザック・クエク/パン・コーエン(シンガポール) − [2]篠塚大登/戸上隼輔

男子ダブルスは中国ペアが片方のブロックに集まり、第2シードの篠塚/戸上と第4シードの張本/松島は決勝まで中国ペアと当たらない。第4シード以上を確保していたことに加え、ドローもメダル獲得には追い風だ。
ただし、張本/松島は3回戦で当たる組み合わせの第15シード、ファン・ベ/サリーンの下にフランチスカ/オフチャロフ(ドイツ)が入っており、このドイツの強豪ペアと3回戦(ベスト8決定戦)で当たる可能性がある。篠塚/戸上も3回戦で当たるシンガポールペア、そして準々決勝で当たる組み合わせの韓国ペアは手強い。日本ペア同士の準決勝がぜひ見たいところだ。

男子ダブルスの第2シードとしてメダル獲得に挑む篠塚(左)/戸上

張本(左)/松島もメダル獲得の可能性は高い

〈女子ダブルス・第1〜16シードの組み合わせ〉 ※カッコ内はシード
[1]大藤沙月/横井咲桜 − [13]サマラ/ドラゴマン(ルーマニア)
[14]A.ムケルジ/Su.ムケルジ(インド) − [7]申裕斌/柳韓娜(韓国)
[8]マテロバ/バラゾバ(チェコ/スロバキア) − [10]ポルカノバ/スッチ(オーストリア/ルーマニア)
[16]ルプレスク/スルヤン(セルビア) − [3]銭天一/陳幸同(中国)

[4]張本美和/木原美悠 − [12]ゴルパデ/チターレ(インド)
[9]バヨル/ククルコバ(ポーランド/スロバキア) − [5]鄭怡静/李昱諄(チャイニーズタイペイ)
[6]吳詠琳/朱成竹(香港) − [15]G.タカハシ/ワタナベ(ブラジル)
[11]パラナン/Su.サウェータブット(タイ) − [2]王曼昱/蒯曼(中国)

女子ダブルスも大藤/横井が第1シード、張本/木原が第4シードとともに第4シード以内を確保。大藤/横井は3回戦で当たる申裕斌/柳韓娜が手強いが、コンビネーションと実力では上と見る。張本/木原はバック粒高のゴルパデがいるインドペアと3回戦で当たるが、2回戦で当たるユエン・ジアナン/パヴァデ(フランス)も油断ならない相手だ。
中国が3年後のロサンゼルス五輪・団体戦を見据え、団体戦でシングルス2点起用が予想される世界女王・孫穎莎を女子ダブルスのエントリーから外した。それでも中国の2ペアは手強いが、総合力はややダウンする。日本ペアにとってもチャンスと言える。

大藤(左)/横井は堂々の第1シードで、女子ダブルスでのメダル獲りに挑戦(写真:WTT)

張本(左)/木原は、国際大会での経験も豊富な強豪ペアだ(写真:WTT)

[混合ダブルス・第1〜16シードの組み合わせ] ※カッコ内はシード
[1]林詩棟/蒯曼(中国) − [10]ガルドス/ポルカノバ(オーストリア)
[16]吉村真晴/大藤沙月 − [8]リ・ジョンシク/キム・クムヨン(朝鮮民主主義人民共和国)
[7]ロブレス/シャオ・マリア(スペイン) − [13]ピスチェイ/ククルコバ(スロバキア)
[11]テオドロ/G.タカハシ(ブラジル) − [3]黄鎮廷/杜凱琹(香港)

[4]林鐘勲/申裕斌(韓国) − [14]デサイ/ゴルパデ(インド)
[9]シャー/チターレ(インド) − [6]K.カールソン/C.シェルベリ(スウェーデン)
[5]松島輝空/張本美和 − [12]E.イオネスク/スッチ(ルーマニア)
[15]O.イオネスク/サマラ(ルーマニア) − [2]王楚欽/孫穎莎(中国)

混合ダブルスは日本勢にとって厳しいドローとなった。第16シードの吉村/大藤は、3回戦でパリ五輪銀メダルのリ・ジョンシク/キム・クムヨンと相まみえる。また、準々決勝で第1シードの林詩棟/蒯曼と当たる組み合わせだ。
そして第5シードの松島/張本は、パリ五輪金メダルの王楚欽/孫穎莎と準々決勝で当たる。中国も最大限の警戒をしてくるだろうが、このペアを破ることができれば頂点への視界が大きく開けてくる。ダブルス2種目のみの出場となった松島の大爆発に期待したい。

初出場同士のペアリングながら、実力は十分。中国の最強ペアに挑む松島(奥)/張本(写真:WTT)

ラリー戦に強い強打者ペア、吉村(左)/大藤は3回戦の難関を突破できるか(写真:WTT)

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