2012年9月~2013年3月迄コスタリカのナショナルチームを指導した時のことです。 オリンピック委員会からの要請は、2013年3月地元で開催される4年に一度の中米競技会に向けた卓球競技の強化が目的でした。 短い期間に選手選考と強化が急務とは言え容易ではありません。中米コスタリカもブラジルを除く他の南米諸国同様、18才を過ぎるとそれまでの代表選手が卓球から離れて行くからです。 有望だった選手が大学に行き練習時間が少なく成り、卓球では生活できないからと就職し、試合に出場する事もままならず、この様な状況から代表選手を決める選考にも苦慮します。
少なくとも25~6才まで継続して練習出来れば、ナショナルチームの選手として強化も出来るが、この環境の違いが日本とは大きな差でもあります。 卓球に没頭できず、集中して訓練する時間が少ない事が大きな問題でした。
嬉しい事に中南米どこの国でも卓球が好きな子供が沢山います。コスタリカも指導者が少ない地方の小さな町でも、多くの子供たちが卓球を楽しんでいます。 この様な時期と環境でしたが、将来性のある選手を見つけることが出来ました。 常々心掛けている事ですが「卓球」を選んでくれた子供達に、技術面だけでなくマナーやルール等も指導する事ができました。
10才~16・7才の有望な選手を強化出来る体制が有るか否かはその国の大きな問題です。継続して強化体制が組めれば将来が明るくなり、有望な選手、強い選手が出てくるのを待っている状況だと夢が有りません。 短期間の指導でしたが将来に向けた強化が必要なことは言うまでも有りません。
勿論、中米競技会の代表選手の選抜も並行して行いました。日頃の練習量と練習に取組む姿勢、国内外の成績、代表に相応しい自覚ある選手を選抜することです。 コスタリカでは初めて海外からの指導者を受入れ、コーチや選手は戸惑っている様にみえました。 活動内容は次回以降に。。。。!
今回紹介する人達は、コスタリカの卓球協会会長はオリンピック委員会の役員としても活躍。 日本人の奥さんを持つ柔道出身のオリンピック委員会会長は、真摯で精力的にコスタリカのスポーツ発展に尽力されています。 2018年アルゼンチンで第3回ユースオリンピックが開催されるが、オリンピック委員会会長がシャララ元国際卓球連盟会長と共に大会組織委員会のメンバーに抜擢されています。
-つづく-
左:コスタリカ卓球協会会長 右:コスタリカオリンピック委員会会長
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