卓球王国 2025年10月21日 発売
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12月号で大特集。茶畑を抜けて、『ザイア』の生みの親に会いに行った

10月21日に発売される卓球王国2025年12月号のグッズ企画は、衝撃の『ザイア03』。発売後、用具マニアから一般のユーザー、YouTuberに至るまで一大センセーションを巻き起こしている新たなる怪物ラバーを、9ページの大ボリュームで紹介する。

『ブライス』『テナジー』『ディグニクス』に次ぐ、バタフライ「第四の革新」とも言える『ザイア』。これまでのフラッグシップラバーがおよそ10年の周期でリリースされているのに対し、ザイアは『ディグニクス05』の発売から6年ほどで発売に至った。これは明らかに早すぎる。

バタフライのフラグシップラバーで、「第四の革新」となった『ザイア03』

果たして正当な進化を経たラバーなのか、それとも細々と開発が進められていた「異端児」なのか。やはり、『ザイア』の生みの親に直接聞くしかない。バタフライに取材のお願いをして承諾していただき、10月某日、卓球王国編集部の小川勇気と柳澤太朗が埼玉県所沢市のバタフライ・テック(所沢事業所)へと向かった。

バタフライ・テックの最寄り駅は西武新宿線の新所沢駅。駅からは2.5kmほど離れているのだが、のんびりした狭山茶の茶畑の中を歩いていくのが好きだ。バタフライテックがある住所の大字(おおあざ)は「神米金(かめがね)」。世界の卓球界のパワースポットである「KAMEGANE」で、バタフライ研究開発部の臼井信悟さんと寺村大輝さんが迎えてくれた。

研究開発部のオフィスのすぐ隣にある、ミーティングルームでの取材はとても有意義で楽しいものだった。『ザイア』はなんと、着想からおよそ2年ほどでほぼ原型ができていたという。なぜそれほど開発がスピードアップできたのか、異様なほどスポンジが厚い構成はなぜ誕生したか、耐久性が向上した理由は何か……。話が弾みすぎて騒がしく、研究開発部のスタッフの皆さんにはご迷惑をお掛けしたかもしれない。お詫び申し上げます。

『リコシート』と分厚いスポンジ、この構成の秘密とは?

開発のキーパーソンで、全日本選手権で一般3回戦進出の経験もある名チョッパー・築地佑太さんにもご登場いただき、『ザイア』誕生の秘密に迫るインタビュー。使用するトップ選手のコメントや全国の専門店の声、様々なレベルの試打も加えた大特集は読み応えアリ、です(柳澤)

写真:江藤義典 photographs by Yoshinori Eto

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