卓球王国 2021年9月21日 発売 vol.294
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インタビュー

多くの卓球仲間に恵まれた、筋金入りのクラブプレーヤー・杉木浩行

 ●ピンポン球の音響くところ、この男の姿あり。関東近郊の大会に長年出場している選手で、杉木浩行を知らない人はまずいないだろう。卓球をこよなく愛し、オープン大会や市区町村のリーグ戦に出場すること40年余り。卓球王国編集部でも、卓球経験者なら誰もが知る「杉木さん」だ。

 

卓球は中学時代から速攻。『51%理論』を提唱した荻村伊智朗さんの影響です

 

卓球を始めたのは中学2年の時です。世田谷の砧中で柔道部に入ったんですけど、試合中に左手を骨折してしまって、3カ月くらい柔道ができなくなってしまった。当時は練習場を卓球部と柔道部が半分ずつ使っていて、同じクラスに卓球部の友だちがいたので、卓球を始めてみたら半年くらいで結構強くなりましたね。

当時、地元のスポーツセンターにタマス(バタフライ)に勤めていた長谷川信彦さん(1967年世界チャンピオン)が来ていて、弟子にしてもらって卓球を教わることができたんです。『タマスに練習に来いよ』と言ってもらったりしてね。それで卓球の推薦で高輪高に入学しました。

高校時代は毎日練習していたけど、当時は実践商業とか、他の高校も強くてね。シングルスは『決定男』と言われて毎回代表決定戦で負けていたけど、ダブルスは東京都の決勝までいって、佐藤真二(実践商業高/現・日本卓球リーグ専務理事)のペアにゲームオールでやられましたね。

卓球は中学時代から速攻です。カウンターを大事にしている。サービスはロングサービスからの3球目カウンターに短い下回転サービスを混ぜて、レシーブは払ってから4球目でカウンター。昔ながらの下がって動き回るペンドラではなくて、前陣でのショートとドライブとスマッシュ、この3つのバランスを追求しながら、少しでもスマッシュを打って得点率を上げていきたい。

これは『51%理論』を追求した荻村伊智朗さん(故人/第3代国際卓球連盟会長)の影響なんです。もちろん、我慢すべきボールはしっかりつなぐことが前提なんだけど、いけるボールはスマッシュで狙っていきたいし、用具もスマッシュが打ちやすいラバーを選ぶ。荻村さんにも高校時代からお世話になったし、荻村さんが創設した全日本クラブ選手権も第1回大会から出ています。

ロングサービスやショートから、積極的にスマッシュを狙うのが杉木のプレースタイルだ