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インタビュー

多くの卓球仲間に恵まれた、筋金入りのクラブプレーヤー・杉木浩行

●現在、関東近郊の市区町村の卓球連盟に20以上も登録しているという杉木。最近では「在住・在勤・在学」の確認なども厳しくなったが、杉木はどの連盟にも数十年単位で登録している「古株」。コロナ禍の前は、ほとんどの週末がリーグ戦やオープン戦で埋まっていたという。

 

強い人も弱い人も良い人がいっぱい仲間になって

ここまで楽しく卓球ができたんだよね

 

大会に誘われたら、やっぱり行っちゃうよ。つき合いも大事だし、卓球の仲間はたくさんいて、みんなによくしてもらっているから。自営業だから、自分で大会と仕事を調整できるし、今は大会がないけれど、週に1回か2回練習して、1カ月に3回くらい大会に出られたらいいですよね。

もちろん、大会に出るからには優勝を狙いますよ。こういう速いスタイルだから、結構大物も食うんですよ。木方(慎之介/元全日本選手権2位)に高校1年の時に勝ったり、全日本学生3位の選手に勝ったりね。全国ベテランでも優勝したことはあるけど、やっぱり全日本マスターズとかで優勝したいね。クラブ選手権も一度は優勝してみたい。今はみんな、カウンターもドライブでミスせずに入れていくスタイルだから、スマッシュを打つのは時流に反しているかもしれないけど。

お陰様で、卓球は楽しくやらせてもらっています。たまたま卓球に出合って、卓球を愛して、強い人も弱い人も良い人がいっぱい仲間になって、ここまで楽しく卓球ができたんだよね。相手が強くても弱くても、卓球は楽しいよね。

2019年の全日本クラブ選手権でのプレー。所属するゴルベテは男子50代の部で3位入賞。狙うは優勝だ

●杉木浩行の周りにいつも人の輪ができるのは、屋根の上でお天道様に照らされている彼が醸し出す、「陽」のオーラのせいだろうか。コロナ禍の卓球界、春は近いようで遠い。また思う存分、大会でラケットが振れるその日を、杉木は心待ちにしている。

[Profile]
すぎき・ひろゆき
1961(昭和36)年12月11日生まれ、東京都出身。高輪高を卒業後、長く代々木クラブでプレーし、現在はゴルベテ所属。全国ベテランオープンフォーティ優勝、東京選手権フィフティベスト8などの実績を残す。戦型は右ペン裏ソフトドライブ型

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