卓球王国 グッズWEB 2023年 5月17日発売
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【卓球グッズ2023】各メーカーの主力商品が勢揃い!イチオシ徹底研究&試打〈後編〉

5月17日発売の別冊『卓球グッズ2023』に掲載の「イチオシ徹底研究&試打」。全部メーカーのイチオシ商品の開発経緯や性能を深堀りし、中・上級者に本音で試打を行ってもらった。WEBでは、各メーカーイチオシ商品を前編・後編に分けて紹介します。前編はこちら

 

●各メーカーイチオシ商品

BUTTERFLY・・・グレイザー、水谷隼 メジャー

VICTAS・・・丹羽孝希 ZC、V>22 ダブルエキストラ

XIOM・・・ジキル&ハイド Z52.5、FT イグレ

TIBHAR・・・リブラ、MK カーボン

YASAKA・・・ラクザXX、リゾネイト AI

STIGA・・・サイバーシェイプ カーボン CWT、サイバーシェイプ ウッド

DONIC・・・ブルースター A1

Nittaku・・・蒼天

andro・・・シンテリアック VCI OFF

MIZUNO・・・ウエーブドライブ NEO3

AVALOX・・・P900

 

●ラクザXX(YASAKA)

よく弾んで威力が出る、カウンターがしやすいというこちらの意図した性能どおりの評価が多いです(矢尾板駿/ヤサカ社長)

『ラクザ7』をはじめ、微粘着、ソフト系など豊富なラインナップで高い人気を誇っている『ラクザ』シリーズ。そんな『ラクザ』シリーズに新たに『ラクザXX』が仲間入り。謳い文句は「シリーズ最高峰の攻撃力」。高いグリップ力を持つトップシートに新スポンジを合わせることで、強い回転とスピードを高次元で両立した。

吉山僚一は現在フォア面で『ラクザXX』をテスト中(日本大/写真は愛工大名電高時)

 

●リゾネイトAI(YASAKA)

板厚を厚くしたかったのではなく、全体のバランスを追求して最も良かったのが、この板厚です(矢尾板駿/ヤサカ社長)

攻撃用シェークラケットの板厚は5.7〜6.0㎜が主流。しかしこの『リゾネイトAI』は板厚を6.3㎜に設計。板を厚くすることによって、インナーらしい球持ちを感じながらも威力のあるボールを打ち出すことを可能にした、ヤサカ渾身の一本だ。

『リゾネイトAI』の側面。カーボンはインナーに配置され、中板は見た目でわかるほど厚い。これにより、打球の威力がプラスされる

 

●サイバーシェイプ カーボン CWT(STIGA)

トップ選手は会場によって「打球感が違う」と言う。ラケットの重量を変えることでその問題を解決した(フィリップ・ヴィストロム/スティガ社 プロダクトマネージャー)

スティガの発明が止まらない。六角形ブレードの『サイバーシェイプ カーボン』の発売で卓球人の度肝を抜いたスティガが今春発売したのが『サイバーシェイプ カーボン CWT』。グリップエンドに空洞を作り、そこに重量パーツをはめ込むことでラケットの重量を変えるという、画期的なアイデア商品だ。

3g、6g、9gの重量パーツばあり、手で簡単に取り付けることができる

 

●サイバーシェイプ ウッド(STIGA)

どんな技術でもやりやすい。卓球をするのがワクワクするようなラケットです(塩野真人/スティガジャパン)

『サイバーシェイプ』シリーズの第2弾が登場。その名も『サイバーシェイプ ウッド』だ。インナーにカーボンを配置した前作とは違い、木材5枚合板で設計。『サイバーシェイプ』シリーズ特有のスイートエリアの広さや台上プレーのやりやすさを維持しつつ、より多くの人に扱いやすい1本に仕上がった。

木材5枚合板にすることにより、ジュニア選手やレディース選手にも使いやすい1本となった

 

●ブルースター A1(DONIC)

性能が大きくアップデートされ、上級者が最大の回転を追求するラバーだと思います(瀧澤光功/ドニック社長)

ドニックの代名詞とも言える『ブルー』シリーズ。新開発の「OPTEスポンジ」と粘着性トップシートを組み合わせた『ブルースター A1』が今春新たに登場。ドニックが「次世代の粘着ラバー」と謳う渾身の自信作だ。

現在、両面に『ブルースター A1』を使用中の鈴木颯(愛知工業大)。「自分が伝えたいパワーを存分に発揮できて、微粘着性のシートを活かしたクセのあるボールを作れます」(鈴木)

 

●蒼天(Nittaku)

『H2』の成功を経て、男子上級者が求めるブレードにたどり着いた(松井潤一/ニッタク商品企画部長)

男子の全国大会出場以上が使える特殊素材ブレードであり、『Hina Hayata H2』でのノウハウを活かしながら開発された『蒼天』。安定感のある弧線弾道と十分な威力を両立したバランスタイプのインナーラケットとなっている。

グリップエンド付近のメタルプレートは指にかかりにくいように下部に調整するなど、細かな部分までこだわりが詰まっている

 

●シンテリアック VCI OFF(andro)

『ラザンターC』との組み合わせで初めて打った時、すぐにでも試合に使えそうだと感じた(大島祐哉(木下グループ)/アンドロ契約選手)

アンドロの新たな特殊素材ラケットとして登場した『シンテリアック』シリーズ。インナー仕様の『シンテリアック VCI OFF』は威力とコントロール、そして打球感にもこだわったブレードになっている。

 

●ウエーブドライブ NEO3(MIZUNO)

素足感覚「ドライブ」シリーズの最進化系

素足感覚を重視し、自分の足で地面をつかむ感覚を追求した設計となっている『ウエーブドライブ』シリーズ。その中でもトップモデルに位置づけられる『NEO』シリーズの最新作が、この『ウエーブドライブ NEO3』だ。高いフィット感が最大の特徴で、足がシューズの中でずれにくくなっている。

これまで一色使いだったミズノのマークをグラデーションにしたことで、スピード感を表現した

 

●P900(AVALOX)

『P900』を使ってしまうと、他のラケットが使えないという方もいます(戸田純一/アバロックスジャパン)

かつて、中国ナショナルチームの選手たちがこぞって使用したラケットがある。そのブランドの名は「アバロックス」だ。そんなアバロックスが自信をもって薦めるのがこの『P900』。木材9枚合板で、ドライブを打った時の威力としなやかさが大きな特徴。他のラケットにはない打球感に仕上がっている。

『P900』の側面。9枚合板ながら板厚は5.8㎜と薄めに設計することで、しなやかな打球感を生み出した

 

詳しい内容は別冊『卓球グッズ2023』に掲載!