【卓球グッズ2023】各メーカーの主力商品が勢揃い！イチオシ徹底研究＆試打〈前編〉

2023.05.15

5月17日発売の別冊『卓球グッズ2023』に掲載の「イチオシ徹底研究＆試打」。全部メーカーのイチオシ商品の開発経緯や性能を深堀りし、中・上級者に本音で試打を行ってもらった。WEBでは、各メーカーイチオシ商品を前編・後編に分けて紹介する。

●各メーカーイチオシ商品

BUTTERFLY･･･グレイザー、水谷隼メジャー

VICTAS･･･丹羽孝希 ZC、V＞22 ダブルエキストラ

XIOM･･･ジキル＆ハイド Z52.5、FT イグレ

TIBHAR･･･リブラ、MK カーボン

YASAKA･･･ラクザXX、リゾネイト AI

STIGA･･･サイバーシェイプカーボン CWT、サイバーシェイプウッド

DONIC･･･ブルースター A1

Nittaku･･･蒼天

andro･･･シンテリアック VCI OFF

MIZUNO･･･ウエーブドライブ NEO3

AVALOX･･･P900

●グレイザー（BUTTERFRY）

Q、6,050円という価格で市場投入。ボリュームゾーンを狙い打ち・・・ですか？

A、バタフライとしては、「値段ありき」で新製品を開発することはありません（大澤卓子／バタフライ社長）

『ディグニクス』と同じ「スプリングスポンジX」を搭載し、6050円という価格で発売前から話題を集めた『グレイザー』。『卓球王国WEB』の2023年3月の用具売上げランキングでは、発売前でありながら注文数だけで4位にランクイン。この春、最も注目を集める1枚であることに間違いはない。

『グレイザー』の開発担当者にも開発経緯を聞いた

●水谷隼メジャー（BUTTERFLY）

Q、五輪金メダリストの水谷隼が、エントリーモデルを作った理由とは？

A、『水谷隼 ZLC』は上級者向け。初級者が使える手頃な価格のラケットが出したかったんです（水谷隼）

数々の特殊素材ラケットを世に送り出してきたバタフライが、2023年に発売するのはエントリーモデルの5枚合板。東京五輪金メダリストの水谷隼が監修した『水谷隼メジャー』だ。エントリーモデルだからといって性能に妥協はしない、水谷のこだわりが詰まった1本に仕上がっている。

水谷のこだわりが詰まった『水谷隼メジャー』。バタフライ展示会では水谷本人がラケットの特徴について語った

●丹羽孝希 ZC（VICTAS）

リンバに比べると桧のほうが少し軟らかいので、球持ちも上がったんだと思います（VICTAS研究開発部）

五輪で2度メダルを獲得し、世界のトップとして活躍した丹羽孝希（スヴェンソンホールディングス）。今春に発売された『丹羽孝希 ZC』は丹羽が「性能、デザインともにこれまで自分が監修してきたモデルの中で、一番満足している」と語る出来栄えになった。

ゴールドに輝くプレートが高級感を引き出している

●V＞22 ダブルエキストラ（VICTAS）

自分が求める威力を備えながら、相手コートに収まる安心感があるので自信を持ってスイングできます（曽根翔（T.T彩たま）／VICTAS契約選手）

2022年9月にVICTASが発売した『V＞22 ダブルエキストラ』。多くのトップ選手も使用中で、1月に行われた全日本選手権では曽根翔（T.T彩たま）が『V＞22』を使って3位に入賞した。VICTASが約7年の月日を費やして開発した自信作。その驚きの性能をぜひとも手にとって確かめてもらいたい。

両面に『V＞22 ダブルエキストラ』を使用して全日本選手権3位に入賞した曽根

●ジキル＆ハイド Z52.5（XIOM）

自分のスタイルにハマったラバー。自分がパワーを出せば出すほどボールに威力が出る（西康洋（日野キングフィッシャーズ）／XIOM契約選手）

XIOMの新たな顔になりつつある『ジキル＆ハイド』シリーズ。昨春には扱いやすい『V47.5』と微粘着の『H52.5』がリリース。昨年11月には『V52.5』、『X47.5』、『X50.0』、そしてこの『Z52.5』が新たに加わった。『Z52.5』の謳い文句は「世界代表クラスラバーの一般普及モデル」。最上級のスピンとスピードを体感できるラバーに仕上がっている。