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監督なし、コーチもなし、選手はたった4人だけ。長崎大学女子卓球部、4人で挑んだ大舞台

7月13~16日にかけて行われている全日本大学総合卓球選手権大会 団体の部(通称:インカレ)。全国各地から強豪校が集まる中、異彩を放っていたのが長崎大女子卓球部。通常、ベンチには選手に加えて監督やコーチが入るのだが、長崎大のベンチには監督もコーチの姿もなし。それどころか、選手もたった4人のみだった。

選手4人だけでインカレに臨んだ長崎大女子卓球部(左から松井琉来、岩永菜乃、江頭都侑、山鹿真奈)

 

話を聞くと、長崎大には顧問の先生はいるものの、監督はいないためリーグ戦などの大会には選手のみで出場すると教えてくれた。一般的に見れば監督はいた方が良いと思われるが、監督がいない長崎大だからこその強みがあると主将の岩永は語る。

「監督がいないから試合の間のアドバイスも自分たちでしないといけない。そのため、他の学校よりも考えて試合をできているというのが自分たちの強みだと思います」(岩永)

試合間のアドバイスは常に選手同士で行う。長崎大のベンチは明るい雰囲気が特徴だった

 

そんな長崎大は今回が数十年ぶりとなるインカレ出場。九州からインカレに出場できる女子チームは3校のみだが、「みんなが力を出すことができた」と、1部リーグでは1位校である熊本学園大戦での勝利を含む3勝をあげ6チーム中3位につけると、2部1位の鎮西大学とのインカレ決定戦に勝利。圧倒的なエースはいないものの、全員が自分の役割をしっかりと果たしてインカレの出場権をつかみ取った。

本戦では「周りのレベルが高すぎて練習の時点で緊張した」と語ったが、本番になると硬さが取れ、長崎大らしいプレーを発揮。東洋大、龍谷大に0-3で破れて予選敗退となったものの、東洋大戦の2番で山鹿が、龍谷大戦の3番で岩永/山鹿がフルゲームの接戦を繰り広げるなど、確かな存在感を見せた。

龍谷大戦3番で激戦を繰り広げた山鹿(左)/岩永

 

また、今回が最初で最後のインカレとなった4年生の山鹿は試合後、「4年生が自分ひとりだったので、後輩たちが入ってなかったら出場できてなかった。インカレの舞台で全員で楽しんでやれたので、人生の良い思い出になりました」と笑顔で語った。

チームの柱である山鹿。東洋大戦では佐藤瑠衣をあと一歩まで追い詰めた

 

少人数ながら、他のチームにも負けない明るさとチームワークで戦った長崎大。来年以降もインカレに出場するためには新入部員の獲得が必須となるが、部員集めの壁を乗り越えて、来年もまた明るくインカレの舞台でプレーしてほしい。

唯一の1年生である松井。試合後、「いつか先輩たちに『うまくなったね』と言われるように頑張りたい」と今後の抱負を語った

 

以下は長崎大のTwitter。卓球部に興味のある高校生や長崎大生はぜひとも一度連絡してみては?

 

 

 

 

 

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