大会3日目を迎えた世界卓球選手権・個人戦。本日の日本勢トップバッターとして松島輝空/張本美和が混合ダブルス2回戦に挑み、苦しみながらもクロアチアペアを下して3回戦進出を決めた。
●混合ダブルス2回戦
松島輝空/張本美和 8、-8、6、-9、9 バン/アラポビッチ(クロアチア)
メダルを狙う松島/張本は思わぬ苦戦でヒヤリとしたが、次戦に向けて一層気が引き締まった
バン/アラポビッチは大金星までわずかに届かなったが、実力以上のプレーで日本ペアに迫った
混合ダブルス世界ランキング4位の松島/張本に対し、バン/アラポビッチは22位。クロアチアペアはWTTフィーダー3大会で優勝しているとはいえ、実力的には松島/張本の方が格上かと思われたが、予想外の苦戦を強いられた。
松島/張本が1ゲーム目を奪うも、バンのボールを張本が受ける偶数ゲームで苦しみ、ゲームカウント2-1から追いつかれて最終ゲームへ突入。序盤でリードを広げたい松島/張本は3-3から松島が巧妙なハーフロングサービスでエースを奪うなどして5-3でチェンジエンド。
しかし、打球順序が変わると再び苦しみ、リードを守れず、7-7に追いつかれる。7-7から長いラリーを松島/張本が奪うと、8-7ではバンの攻撃を張本が落ち着いてブロックでコースを突いて9-7。10-7とマッチポイントを握ってから10-9まで追い上げられたが、最後は松島がセンターライン際への強気のロンサービスを放って勝負あり。最後は逃げ切って3回戦へと駒を進めた。
松島/張本の3回戦の相手はアブデルアジズ/アルホダビ(エジプト)。この試合に勝利するとベスト8進出となり、準々決勝ではパリ五輪混合ダブルスで金メダルを獲得し、世界卓球混合ダブルスでも2連覇中の王楚欽/孫穎莎(中国)との対戦が予想される。
混合ダブルスで2回戦を突破した松島は続いて張本智和とのペアで男子ダブルス2回戦にも登場。ベテランのガルドス/Da.ハベソーン(オーストリア)を速さで圧倒して3-0で勝利。混合ダブルスで苦戦を乗り切った後でも気の緩みはなし。男子ダブルスでもベスト16へと勝ち進んだ。
ちなみに、相手のガルドスは1979年生まれの46歳。世界卓球初出場は1997年のマンチェスター大会で、現在18歳の松島が生まれる前のこと。1980年生まれの松島の父・卓司さんよりも歳上のベテランとの対戦だった。
●男子ダブルス2回戦
張本智和/松島輝空 7、4、4 ガルドス/Da.ハベソーン(オーストリア)
張本/松島はベテランペアを寄せつけなった
また、女子ダブルス2回戦の大藤沙月/横井咲桜vs.バクット/ロマノフスカヤ(カザフスタン)は大藤/横井が1回戦に続いてストレートで勝利。1ゲーム目こそ8-8までもつれたが11–9でゲームを先行すると、2ゲーム目以降はサービス・レシーブで主導権を握り、ラリーでも前へ前へ押し込んでいって快勝。3ゲーム目、10-4でマッチポイントを握った場面では、大藤がチキータでノータッチを奪って鮮やかに3回戦進出を決めた。
試合後のミックスゾーンでは「ダブルスでは金メダルを目指しているので、一戦一戦頑張っていきたい」(大藤)、「(メイン会場のテーブル2での試合で)うれしい気持ちもあったんですけど、緊張の方が大きかったです。勝てて良かった」(横井)と語った2人。ITTFのインタビュアーからの「激しく動いた後なのに、2人とも髪型が崩れないのはなぜ?」という質問には「なんやろな? 良いシャンプーとリンスを使ってるから(笑)」(横井)と笑顔で答えた。
大藤/横井の3回戦の相手はタン・チャオユン/チャン・ワンリン(シンガポール)vs.イェーガー/ラコバチ(クロアチア)の勝者となっている。
●女子ダブルス2回戦
大藤沙月/横井咲桜 9、5、4 バクット/ロマノフスカヤ(カザフスタン)
第1シードの大藤/横井は順当に3回戦に進んだ
試合後のインタビューでは「Wさっちゃんスマイル」を見せた
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