今年の11月24日、アメリカ・ヒューストンで開催される世界選手権個人戦の期間中にITTF(国際卓球連盟)のAGM(年次総会)が行われ、会長と副会長が新たに選出される。その立候補者をITTFが本日発表した。
会長の立候補者はスウェーデンのペトラ・ソーリングのみで、現会長のトーマス・バイカート(ドイツ)は立候補を見送った。対立候補がいないために事実上、11月に新会長に就任することになる。
ペトラ・ソーリングは4月に会長選への立候補を表明していた。2009年から財務担当の副会長となり、スウェーデン卓球協会の会長代理も務めているが、自身は不動産会社のCEO(代表)でもある。4月に立候補を表明した時には「私のリーダーシップとビジネスのバックグラウンドがITTF会長に価値をもたらすと確信しています。 ITTFの将来の成功は、会長だけでは達成されません。私たちは、持続可能な歴史を作り上げ、各連盟と一緒に繁栄のために団結することができると信じています」とコメントしている。
1926年に創立されたITTFは初代会長のアイボア・モンタギュー(イングランド)から、ロイ・エバンス(ウエールズ)、荻村伊智朗(日本)、ロロ・ハマランド(スウェーデン)、徐寅生(中国)、アダム・シャララ(カナダ)と歴史を重ね、現会長のトーマス・バイカート(ドイツ)は7代目。ペトラ・ソーリングが就任すれば8代目の会長となり、スウェーデンからは2人目、女性では初の会長となる。
ITTFは現在、ワールドツアーやワールドカップなどの世界イベントをWTTに集約させようとしている。大改革であるにもかかわらず、運営の不透明さや公平性を欠いていると批判もある。そのWTTをソーリングがどう立て直していくのか。
会長と8名の副会長に、プリモラッツ(クロアチア・アスリート委員会)・柳承敏(韓国・国際オリンピック委員会)を加えた11名がITTF執行委員会のメンバーとなる。
また、8名の枠がある副会長には17名が立候補。日本の前原正浩氏は再選を目指す。
副会長立候補者の顔ぶれは下記のとおり。
・ネスター・テンカ(アルゼンチン)
・グラハム・シモンズ(オーストリア)
・アラオル・アゼベド(ブラジル)
・劉国梁(中国)
・アラー・メシュレフ(エジプト)
・ミッシェル・ガダル(フランス)
・トニー・ユエ(香港)
・ローランド・ナトラン(ハンガリー)
・ベーナム・ハビブザドモメン(イラン)
・前原正浩(日本)
・テディ・マシュー(セントルシア)
・ワヒド・オショディ(ナイジェリア)
・ポール・カイル(ニュージーランド)
・カハリ・アル−モハンナディ(カタール)
・イーグル・レビチン(ロシア)
・ダウッド・アル−ハジリ(アラブ首長国連邦)
・バージニア・スン(アメリカ)
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