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福原愛さんが「株式会社omusubi」を設立。「心に寄り添えるボーダレスな活動をしたい」

 

写真提供:福原愛オフィシャルサイト

 

NHKでの全日本選手権女子シングルス決勝の解説が「わかりやすい!」と好評を得ていた五輪メダリストの福原愛さんが「株式会社omusubi」を設立。

2018年に現役選手としてラケットを置いた福原さんは、その後ふたりの子どもの育児に専念。娘が自身が卓球を始めた3歳になったこともあり、「世の中の役に立つ活動をしたい」という思いで会社を立ち上げた。

 

今後は具体的な活動に移るための準備期間を経て、卓球界でも福原さんの活動が見られるはずだ。

 

以下は福原愛さんのメッセージ(全文ママ)

 

皆さまご無沙汰しております。福原愛です。

世界が大変な状況のなか、私事で恐縮ですがご報告がございます。

この度、卓球界やスポーツ界、これまで応援いただいた皆様に、社会貢献活動を通じて恩返しをする為、小学生時代の級友と共に株式会社omusubiを設立いたしました。

社名である、“omusubi”は、“おむすび”“結び”から名付けました。

アスリート時代、補食の定番だった母の握る【おむすび】は、食べると「よし、頑張るぞ!」というパワーが湧きました。派手な料理ではないけれど、いつも近くにあるおむすび。

お米1粒1粒のように、大切な人とぎゅっと手を取り合って、

転がりながら、まあるく大きく、心に寄り添い支えてくださる皆様と共に、実りある人生になるように。

3歳から卓球を始めた今までの人生、すべてが繋がっていると思っています。

これまでの【結び】に感謝の気持ちを持ち、繋がりやご縁を大切に

少しでも皆様のお力になれるようこれから1歩ずつ前へ歩んでいきたいと思います。

私が競技の引退を決意した大きな理由として、これまでの経験を活かし、選手としてではない形で子供たちが夢へと向かう環境づくりのお手伝いやアスリートの後輩たちに未来への道筋を作りたい、世の中の役に立つ活動をしたい、そんな想いがありました。

選手を離れてからのこの数年間は妊娠・出産・育児に追われ、日々をこなすことで精いっぱいでしたが、今は少しずつ慣れ、娘も私が卓球を始めた3歳になったこともあり、

自分の未来、そして次世代の子供たちの未来を考える時間が多くなりました。

同時に、腰が悪く車いす生活をしている母と暮らすようになり、

卓球をすることが生きがいだった母が、今までのように卓球ができなくなり悲しんでいる姿を見て、ご年配の方々やハンディキャップを抱える方々にも年齢や体の不自由さに関係なく、楽しんでほしい、幸せを感じてほしい、そんな気持ちも強くなりました。

このように世界が困難に直面している中で、自分には何ができるのか、それは今なのか、とても悩みましたが、これまでの経験を活かし、選手ではない立場で皆様の心に寄り添えるようなボーダレスな活動をしていきたいと思っています。

長くなりましたが、現在は、具体的な活動に移れるように、ご協力いただく方々と準備を整えている段階です。社名の由来にもありますように、これまでの結びに感謝の気持ちを持ち、

選手時代は結果として届けていた明るいニュースを、今後社会貢献活動として、

心があたたかくなるようなニュースに変えてお届けできればと思っています。

温かく見守っていただけますと幸いです。

最後になりますが、一日も早いコロナウィルス感染症の終息を願いますとともに、

皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。

どうぞご自愛ください。

 

株式会社omusubi 代表取締役 福原愛

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