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28年ロス五輪に向けた「代表選手の選考基準」はいつ示されるのか

2028年のロサンゼルス五輪まで3年を切った。しかし、日本卓球協会の強化本部は、いまだ五輪代表の選考基準や考え方を明確に示していない。背景には、IOC(国際オリンピック委員会)とITTF(国際卓球連盟)が今年4月、卓球競技のオリンピック種目として男女団体の代わりに混合団体と男女ダブルスを新設すると発表したことによって、強化本部としても、代表選手の決定方法が定まらない状況になっている。

9月20日の協会理事会後の記者会見で、協会側は「IOCやITTFが試合方式を決めるまでには1年程度かかるのではないか。場合によっては五輪の1年前まで発表されない可能性もある」とした上で、「発表がなければ、今年中には国内選考会の有無について案内したい」と馬場美香強化本部長(写真)がコメントした。

種目が増えても、各競技の五輪出場枠は決まっており、卓球の場合、一国の代表は3選手と予測されている。現在、日本選手はすでにWTTの試合に数多く出場し、世界ランキングを上げるために激しく競い合っており、パリ五輪のような国内選考会が実施される気配はない。しかし、混合ダブルスを含むダブルス種目の増加により、選考方法に変化が生じる可能性もある。ロス五輪に向けた強化本部の方針の発表が待たれる。(写真は2024年)

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