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アジアカップ、日本選手は4人揃って4強。中国勢に波乱相次ぐ

タイ・バンコクで開催中の『第33回 ITTF-ATTU 2022アジアカップ』。大会2日目の11月18日は男女シングルス準々決勝が行われ、日本勢は男子シングルスの宇田幸矢と張本智和、早田ひなと伊藤美誠、男女4選手が揃ってベスト4進出を決めた。男女シングルス準々決勝の結果は下記のとおり。

●男子シングルス準々決勝
林鐘勲(韓国) 6、ー9、5、7、ー6、ー9、10 王楚欽(中国)
宇田幸矢 3、7、8、ー8、ー6、ー4、8 黄鎮廷(香港)
荘智淵(チャイニーズタイペイ) 7、ー7、7、7、ー6、9 No.アラミヤン(イラン)
張本智和 6、6、ー7、7、9 李尚洙(韓国)

●女子シングルス準々決勝
王芸迪(中国) ー7、6、3、3、5 申裕斌(韓国)
早田ひな 8、ー7、ー9、ー9、6、4、6 杜凱琹(香港)
バトラ(インド) ー6、6、5、7、ー8、ー9、9 陳思羽(チャイニーズタイペイ)
伊藤美誠 8、5、10、13 田志希(韓国)

右ペンドライブ型の黄鎮廷と対戦した宇田はサービス・レシーブで優位に立ってスタートダッシュを決め、3ー7とリードされた3ゲーム目を11ー8と逆転で取ってゲームカウント3ー0。ここから台から距離を取って多彩なコースに打ち分ける黄鎮廷に3ゲームを返され、最終ゲームまで持ち込まれた。最終ゲームも9ー5のリードから9ー8と挽回される苦しい展開だったが、最後は回転量豊富なチキータでのレシーブエースで黄鎮廷を振り切った。

黄鎮廷にゲームカウント3ー0から3ー3とされた宇田だが、最後は勝ち切った (photo : Nittaku News)

張本は過去の対戦成績では分の良い李尚洙と対戦。一発のフォアのパワードライブは健在の李尚洙だが、張本は得意のチキータからの速攻だけでなく、ストップ対ストップでの精度の高さや深いツッツキからのカウンターなど、多彩な得点パターンを見せた。強打のミスが多くなった李尚洙に対し、貫禄の差さえ感じさせるプレーで張本が快勝した。

パワードライブは健在の李尚洙だが、張本の冷静な攻守にミスが続いた (photo : Nittaku News)

李尚洙に実力の差を見せつけた張本。台上プレーで優位に立った (photo : Nittaku News)

早田は女子シングルス準々決勝で香港女子のエース、杜凱琹と大熱戦。鉄壁のバックの防御を誇る杜凱琹の前に、ゲームカウント1ー3と窮地に立たされた早田。しかし、体調も万全とは言えない中でここから3ゲーム連取で逆転したのは実力の証明。準決勝では、昨年の世界選手権個人戦で激闘を展開した王芸迪と相まみえる。

杜凱琹をゲームカウント1ー3からの大逆転で破った早田ひな (photo : Nittaku News)

伊藤も早田と同様、ハードなスケジュールの中で万全の体調とは言えない状態だが、準々決勝の対戦相手は圧倒的に分の良い左腕の田志希。4ー0のストレート勝ちを収め、体力を少しでも温存できたことは明日につながるだろう。

得意とする田志希を完封した伊藤 (photo : Nittaku News)

日本勢以外の試合結果では、男子シングルス準々決勝で王楚欽が林鐘勲との左腕対決で、ゲームオールジュースで惜敗。これで男子シングルスは中国勢がすべて姿を消した。男子シングルスで中国勢以外のチャンピオンが誕生するのは、2007年ハノイ大会のガオ・ニン(シンガポール)以来。準決勝は宇田と林鐘勲、張本と荘智淵の対戦となる。

女子シングルス準々決勝では、先日の全中国選手権を制した王芸迪が中国勢で唯一のベスト4入り。バック面の粒高ショートからフォアの鋭いカウンターを見せ、昨日の1回戦で陳幸同(中国)をゲームオール11ー9で破ったバトラが、またしてもゲームオール11ー9で陳思羽に勝利。すでに国際大会では長いキャリアを誇る選手だが、今大会のプレーはひと際光っている。女子シングルス準決勝は早田と王芸迪、伊藤とバトラの顔合わせとなった。

ゲームオールジュースで王楚欽に競り勝った林鐘勲 (photo : Nittaku News)

成都大会からWTT2大会、さらに全中国選手権を転戦してきた王楚欽。さすがに疲労の色は隠せず (photo : Nittaku News)

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