6月6日にプレーオフ決勝が行われ、2020-2021シーズンのチャンピオンが決定するドイツ・ブンデスリーガ。決勝に出場するボルシア・デュッセルドルフとザールブリュッケン以外はシーズンを終えているが、東京五輪後に開幕する来シーズンに向けた移籍情報が続々と発表されている。現時点で発表されている来シーズンの各クラブのラインナップを見ていこう。
★は新加入選手
【ボルシア・デュッセルドルフ】
ボル(ドイツ)、シェルベリ(スウェーデン)、K.カールソン(スウェーデン)、★チウ・ダン(ドイツ/←グリュンヴェッターズバッハ)、アチャンタ(インド)
〈移籍〉ワルサー(ドイツ:→グリュンヴェッターズバッハ)
20勝2敗という堂々の成績でレギュラーシーズン1位、プレーオフ決勝に勝ち進み、3シーズンぶりの王座を目指しているボルシア・デュッセルドルフ。来シーズンからは成長を見せているチウ・ダンが加わることとなった。一方、昨シーズンからボルシア・デュッセルドルフに復帰したワルサーは、チウ・ダンと入れ替わる形でグリュンヴェッターズバッハへ移籍が決まった。
【ザールブリュッケン】
フランチスカ(ドイツ)、ヨルジッチ(スロベニア)、尚坤(中国)、ポランスキー(チェコ)
〈移籍〉なし
昨シーズン、ブンデスリーガ初制覇を果たし、今シーズンもレギュラーシーズン2位と強さを見せたザールブリュッケンはラインナップに変更はなし。ヨルジッチが世界トップと互角に渡り合える力をつけており、フランチスカと尚坤の「ツインエース」から、ヨルジッチを加えた「三本柱」と呼べる布陣となった。
【オクセンハウゼン】
ゴーズィ(フランス)、ジャー(アメリカ)、クルジツキ(ポーランド)、クビク(ポーランド)、★アックズ(フランス/←ルーアン:フランス)
〈移籍〉カルデラノ(ブラジル/→オレンブルク:ロシア)
カルデラノのオレンブルクへの移籍は、驚きを持って報じられた。ゴーズィと並ぶエースの移籍により戦力ダウンは必至。新たにチームに加わった23歳のアックズのほか、ジャー、クルジツキ、クビクら若手のさらなる成長がないと、厳しい戦いとなる。
【グリュンヴェッターズバッハ】
★ワルサー(ドイツ/←ボルシア・デュッセルドルフ)、ラスムッセン(デンマーク)、コズル(スロベニア)、王熹(ドイツ)、黄民夏(韓国)
〈移籍〉チウ・ダン(ドイツ/→ボルシア・デュッセルドルフ)
レギュラーシーズン4位となり、初めてプレーオフに進んだグリュンヴェッターズバッハは主軸に成長していたチウ・ダンが移籍となった。ベテランの王熹は今季22勝11敗とここ数シーズンの低迷から復活。今シーズンは出場なしに終わった黄民夏が来シーズン出場可能となれば、力をつけているラスムッセン、コズルと様々なオーダー起用が可能となる。新加入のワルサーはボルシア・デュッセルドルフでは出番が限られていたが、その鬱憤を晴らしたいところ。
【ノイ・ウルム】
アポロニア(ポルトガル)、シドレンコ(ロシア)、★カツマン(ロシア/←バート・ホンブルク)、★スゴウロポウロス(ギリシャ/←グレンツァオ)
〈移籍〉ルベッソン(フランス/→フランス:ポントワーズ)、郝帥(中国)
ブンデスリーガ参入2シーズン目となった今季、最終戦までプレーオフ進出を争うなど、躍進を遂げたノイ・ウルムだが、エースとして活躍したルベッソンは1シーズンでフランス・プロAへ戻ることとなった。新たにクラブに加わるのは、スゴウロポウロスとカツマン。かつてヨーロッパユース選手権のジュニアシングルスで2連覇を達成したスゴウロポウロスだが、その後は伸び悩んでいる感がある。移籍をブレークスルーのひとつのキッカケにしたいところだ。カツマンは20歳のサウスポー。2018年のヨーロッパユース選手権では男子ダブルスで優勝を飾っている。
ちなみに、元中国代表で活躍が期待された郝帥もひっそりとクラブを去った。昨シーズンは出場ゼロ、クラブ加入2シーズン目でようやくブンデスリーガデビューを果たしたが、ひざにはサポーターを巻き、動きも少々鈍い。結局1勝1敗というなんとも言えない成績に終わった。
【ブレーメン】
ファルク(スウェーデン)、ゲラシメンコ(カザフスタン)、スッチ(ルーマニア)、アギーレ(パラグアイ)
〈移籍〉なし
ブレーメンもラインナップの変更はなし。ブレーメン加入2シーズン目となったファルクは25勝をあげてエースの働き。ゲラシメンコも15勝9敗と勝ち越しでシーズンを終えるなど、力をつけており、来シーズンも総力戦でプレーオフ進出を狙う。
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