東京2025デフリンピック卓球競技は今日から試合が始まり、混合ダブルス準々決勝までが終了。日本勢は川口功人/山田萌心がベスト8に進出するも接戦の末に中国ペアに敗れてメダル獲得はならなかった。
【混合ダブルス】
●2回戦
ワン・コン/ワン・ツェ(中国) 4-0 亀澤史憲/亀澤理穂
ヤン・ジュンツン/チェン・チェンフェイ(チャイニーズタイペイ) 4-1 灘光晋太郎/木村亜美
川口功人/山田萌心 4-1 アヤラ-カルデナス/モナル(コロンビア)
伊藤優希/山田瑞恵 4-0 ヤルシンカヤ/カフラマン(トルコ)
●3回戦
川口功人/山田萌心 4-0 イジット/アジャーシュ(トルコ)
ヤブロンスキー/ディシュキェビツ(ポーランド) 4-0 伊藤優希/山田瑞恵
●準々決勝
リン・クァン/シ・セ(中国) 7、-9、12、12、-10、9 川口功人/山田萌心
日本勢で唯一準々決勝へ進出した川口/山田萌は中国のリン・クァン/シ・セと対戦。相手のバックへ流すレシーブとミドルへのストップで主導権を渡さず、川口の思い切りの良いフォアドライブ、山田萌のカウンターも随所で決まり、五角の試合を展開したが2-4で敗れた。しかし、2ゲーム目以降はすべてのゲームが2点差という大接戦。観客席から手拍子が自然に巻き起こるなど、ナイスゲームを繰り広げた。

好プレーを連発して中国ペアに迫った川口/山田萌

会場内から手拍子が巻き起こるほどの白熱した試合を展開した
コロナ禍で開催された前回のデフリンピック(2022年)に中国は参加せず、今回が2大会ぶりの出場。しかし、混合ダブルスではベスト4を独占するなど大会初日から強さを見せている。日本男子監督で川口/山田萌のベンチに入った大倉峰雄(中国名:楊玉華)監督は「国際大会だから相手のレベルも高い。(川口/山田萌と中国の試合は)あと1本の判断の難しさを感じたと思う」と語ったが、メダル獲得、そして金メダルに向けて中国が壁となることは間違いない。明日以降の男女ダブルス・シングルス・団体での巻き返しに期待したい。

敗れたものの、中国との試合に手応えも口にした
伊藤/山田瑞はポーランドペアに3回戦で敗戦。2ゲーム目にはゲームポイントを握ったが決めきれず、ヤブロンスキーの回転量のあるドライブに押される展開が続いた。
亀澤理/亀澤史は中国ペアに完敗を喫して初戦で姿を消した。サービス・レシーブで主導権を奪えず、ラリーに持ち込んでも中国ペアが一枚上手だった。1回戦を突破した灘光/木村は気合いの入った戦いぶりを見せたが、チャイニーズタイペイの異質ペアに敗れた。各ゲームとも点数では競っていたが、あと1本を奪えない展開が続いた。

伊藤/山田瑞は3回戦に進むもポーランドペアのパワーに屈した

全体的に厳しい試合となった亀澤史/亀澤理

灘光/木村は内容的には互角だったが、勝負どころの1本に泣く
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