第15回全中国運動会・卓球競技の女子団体、準々決勝から決勝の結果は下記のとおり(予選グループの結果はページ下部に掲載)。山東省が李暁霞(2012年ロンドン五輪女子金メダリスト)を擁した2013年大会以来の優勝を果たした。
●準々決勝
〈黒龍江省 3−2 江蘇省〉
張瑞/范姝涵 −8、−6、−8 銭天一/石洵瑶◯
◯王曼昱 9、4、7 蒯曼
◯范姝涵 −3、10、7、11 石洵瑶
張瑞 −3、−4、−12 蒯曼◯
◯王曼昱 11、6、4 銭天一
〈河北省 3−1 遼寧省〉
◯何卓佳/王添芸 7、−8、−10、2、3 陳幸同/王芸迪
◯孫穎莎 4、3、3 劉斐
王添芸 5、−6、10、−9、−4 王芸迪◯
◯孫穎莎 7、3、9 陳幸同
〈山東省 3−2 湖南省〉
陳夢/王暁彤 11、−6、−11、−5 胡麗梅/朱思冰◯
◯范思琦 5、5、5 趙閣
◯王暁彤 4、5、9 朱思冰
范思琦 6、1、−8、−9、−10 胡麗梅◯
◯陳夢 5、2、4 趙閣
〈上海市 3−0 西蔵自治区〉
◯孫銘陽/陳熠 1、8、−8、11 徐佳瑞/朱培育
◯楊屹韻 11、9、9 趙尚
◯陳熠 7、4、10 朱培育
●準決勝
〈河北省 3−0 黒龍江省〉
◯王添芸/何卓佳 7、6、10 張瑞/范姝涵
◯孫穎莎 4、5、3 張繽月
◯何卓佳 8、5、5 范姝涵
〈山東省 3−2 上海市〉
◯王暁彤/范思琦 8、9、7 楊屹韻/孫銘陽
陳夢 9、−7、−8、11、−4 陳熠◯
范思琦 −9、10、9、−11、−11 孫銘陽◯
◯王暁彤 10、10、−7、−12、10 陳熠
◯陳夢 11、6、6 楊屹韻
●決勝
〈山東省 3−2 河北省〉
◯王暁彤/陳夢 8、7、5 何卓佳/王添芸
范思琦 −5、−9、10、−5 孫穎莎◯
◯陳夢 8、7、6 王添芸
王暁彤 −2、−4、−7 孫穎莎◯
◯范思琦 −6、−4、6、7、6 何卓佳
女子シングルスを制した黒龍江省の王曼昱が女子団体を制すれば、男子の馬龍と同様に「金満貫(4種目完全優勝)」を達成するところだったが、準々決勝の江蘇省との激戦で首を傷め、準決勝の河北省戦は棄権を余儀なくされた。
決勝で対戦したのは山東省と河北省。河北省は絶対的エースの孫穎莎が2点を奪ったが、山東省も負けじと陳夢が単複で2点取り。勝負の行方はラストの范思琦と何卓佳の一戦に委ねられた。
日本生命レッドエルフの一員としてTリーグにも出場している范思琦は、名門・山東魯能で腕を磨いた選手だが、出身は馬龍らを輩出した「卓球の街」遼寧省鞍山市。2017年大会では四川省チームの一員として、朱雨玲とともに四川省にタイトルをもたらしたが、今大会は山東省のメンバーとして出場。ゲームカウント0−2のビハインドから何卓佳に逆転勝ちを収め、女子団体で二度目のタイトルを手にした。

2017年大会では四川省チームの一員として、朱雨玲(左)らとともに女子団体を制した范思琦(右)
何卓佳は前回大会の女子シングルス2回戦で范思琦を4−1で破ってベスト8。今大会も勝利まであと一歩だったが、同じ27歳の范思琦に痛い逆転負けを喫した。男子の馬龍と同様、現役最後の大会を団体優勝という結果で締めくくった陳夢は、「実は、決勝に進出できるなんて誰も思っていなかった。私にとっては、この大会を無事に終えることが最大の目標でした」と語った。

陳夢は女子団体で3大会ぶりのタイトル獲得。写真は23年直通ダーバンでのプレー(写真提供:ピンパン世界)
一方、孫穎莎は現・世界女王でありながら、今大会ではタイトルを獲得できず。全中国運動会のレベルの高さをまざまざと見せつける結果となった。孫穎莎は「人生は常に後悔がつきものですが、それが私たちを前進させる原動力になります」と語り、チームと自身のさらなる成長を誓った。
※女子団体・予選グループの結果/上位2チームが準々決勝進出
A 1位:江蘇省(3勝0敗) 2位:西蔵自治区(2勝1敗) 3位:河南省(1勝2敗) 4位:湖北省(0勝3敗)
B 1位:上海市(3勝0敗) 2位:河北省(2勝1敗) 3位:福建省(1勝2敗) 4位:山西省(0勝3敗)
C 1位:湖南省(4勝0敗) 2位:黒龍江省(3勝1敗) 3位:天津市(2勝2敗) 4位:香港(1勝3敗) 5位:北京市(0勝4敗)
D 1位:遼寧省(4勝0敗) 2位:山東省(3勝1敗) 3位:四川省(2勝2敗) 4位:広東省(1勝3敗) 5位:マカオ(0勝4敗)
ツイート