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中国リポート

王曼昱は発熱、陳夢は故障。サバイバルレースの『直通徳班』女子は孫穎莎が制す

2月18〜23日に北京で行われた、世界選手権ダーバン大会(個人戦)の中国代表選考会『直通徳班(直通ダーバン)』。14名が出場した女子シングルスは孫穎莎が優勝し、男子の馬龍とともにシングルスの女子代表第1号となった。

男子と同様、1〜4組の予選リーグを戦い、各グループの1位が準決勝に進出する試合方式で行われた女子シングルス。初日に銭天一が発熱のために棄権し、グループリーグの最終戦が行われた21日朝にも、王曼昱と張瑞が発熱で棄権。準決勝進出を決めた陳夢も、左足の故障を悪化させて棄権を余儀なくされた。

世界女王・王曼昱も体調不良には勝てず、予選リーグ終盤で棄権

左足の故障を悪化させた陳夢は、シングルス準決勝を棄権

結局、昨年10月の世界選手権成都大会(団体戦)に出場した団体メンバー5名のうち、王曼昱と陳夢は棄権、王芸迪は予選リーグで陳幸同・石洵瑶・陳熠に3連敗を喫して最下位に沈んだ。残る2名、孫穎莎と陳幸同が決勝に進出し、孫穎莎が余裕を持って3−0で勝利。馬龍とともにダーバン大会のシングルス代表の切符を手にした。シングルス準決勝・決勝の結果は下記のとおり。

〈女子シングルス〉●準決勝
孫穎莎 7、7、11 何卓佳
陳幸同 キケン 陳夢
●決勝
孫穎莎 9、9、8 陳幸同

女子シングルス優勝の孫穎莎(左)と2位の陳幸同

予選リーグでまさかの3連敗に終わった王芸迪

16ペアが出場し、2月21日に決勝が行われた混合ダブルスも複数のペアが棄権する中、林高遠/陳幸同が優勝。準決勝・決勝は以下のような結果となった。

〈混合ダブルス〉●準決勝
于子洋/孫銘陽 15、ー7、9、ー10、5 薛飛/張瑞
林高遠/陳幸同 5、8、ー13、8 樊振東/王曼昱
●決勝
林高遠/陳幸同 5、ー6、5、8 于子洋/孫銘陽

混合ダブルスの表彰の様子。林高遠/陳幸同(右)が決勝で于子洋/孫銘陽を下した

混合ダブルスは優勝候補筆頭の世界王者ペア、王楚欽/孫穎莎が予選リーグで薛飛/張瑞にストレートで敗れた後、王楚欽の発熱によって棄権。馬龍/陳夢も陳夢の故障の影響により、予選リーグで姿を消した。樊振東/王曼昱も準決勝で敗れている。

ダーバン大会の混合ダブルスの代表枠「2」は、2度の『直通徳班』で総合成績1位のペアと協会推薦のペアが出場する。すでにパリ五輪出場の可能性は限りなく少なくなっている27歳の林高遠と25歳の陳幸同にとって、ダーバン大会への出場が叶えば世界タイトル獲得の最後のチャンスになるかもしれない。

※写真提供:すべて『ピンパン世界』

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