12月10日に開幕した『WTTファイナルズ 香港 2025』。男女シングルス、混合ダブルスの3種目で頂点が争われ、大会初日の10日は各種目1回戦の一部が行われた。
●男子シングルス1回戦
王楚欽(中国) -6、-9、4、-12、10、4、9 松島輝空
男子シングルスには松島輝空(木下グループ)が登場。初戦の相手は世界王者・王楚欽(中国)。試合は最終ゲームまでもつれる大激戦となった。
松島は長短の読みにくいサービスを軸に、鋭いバックハンドで主導権を握る展開を作り、ゲームカウント3-1と王手。5ゲーム目も9-6リードと勝利まであと一歩に迫ったが、ここから王楚欽の反撃を許して逆転負け。このゲームを落としたことが響き、最終的に3-4で敗れた。それでも、王楚欽が「もう本当になす術がない」と評したほど、松島は果敢な攻めで世界王者を追い詰めた。
一方、勝利した王楚欽は、5ゲーム目の逆転できた理由について「莫名其妙(全く謎だ)」と振り返りつつ、「どんな状況でも勝つ方法を探さなければならない」と中国代表のエースとしての責任感を口にし、8強入りを果たした。

サービスの組み立てが光った松島。あと一歩の戦いだった
●女子シングルス1回戦
王曼昱(中国) 6、8、-11、6、-9、7 張本美和
女子シングルスには張本美和(木下グループ)が出場。直近のITTF混合団体ワールドカップでも対戦した王曼昱(中国)との再戦に。ゲームカウント0-2で迎えた3ゲーム目では3-8から怒涛の巻き返しを見せ、13-11で奪取。さらに5ゲーム目も11-9で競り勝ち、意地を見せた張本だったが、王曼昱の盤石のバックハンドを崩し切れず、最終的にゲームカウント2-4で敗れ、初戦突破はならなかった。

ラリー戦で強さを見せた王曼昱

随所で好プレーを見せた張本だが、勝利とはならず
なお、日本選手の本日の対戦は下記のとおり(すべて日本時間)
13:25〜 橋本帆乃香 vs. 大藤沙月
14:55〜 伊藤美誠 vs. 長﨑美柚
19:35〜 早田ひな vs. 蒯曼(中国)
20:20〜 張本智和 vs. ゴーズィ(フランス)
写真提供:WTT
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