12月10日より香港コロシアム(紅磡香港体育館)で開幕した『WTTファイナルズ香港2025』。大会2日目となる11日は、男女シングルス1回戦の一部が行われ、男女ともにベスト8が出そろった。
●男子シングルス1回戦
張本智和 -5、5、6、-5、8、7 ゴーズィ(フランス)
男子シングルスでは、張本智和(トヨタ自動車)が登場。フランスのゴーズィと対戦し、ゲームカウント2-2で迎えた5ゲーム目の勝負どころを奪うと6ゲーム目も連取して勝利。試合後のインタビューでは「常に何かを変えながらプレーをしたので勝てたのかなと思う。ファイナルズは5年連続で出場して、3回2位。2位を超えられるように、優勝できるように頑張りたい」と意気込んだ。

日本のエースとして、意地を見せた張本。次戦は再びフランス勢と対戦する
●女子シングルス1回戦
大藤沙月 8、7、6、10 橋本帆乃香
長﨑美柚 -10、12、-8、-9、6、11、4 伊藤美誠
蒯曼(中国) 5、6、6、5 早田ひな
女子シングルスには日本から5選手が出場。そのうち2試合が日本勢同士のカードとなった。
まず、大藤沙月(ミキハウス)は橋本帆乃香(デンソーポラリス)にストレート勝ち。カット打ちのうまさには定評のある大藤だが、この試合では攻撃に対してのカウンターでも高い対応力を見せた。

橋本のカットを攻略した大藤

各ゲームで競り合うも、ストレートで敗れた橋本
続く伊藤美誠(スターツ) vs. 長﨑美柚(木下アビエル神奈川)は、伊藤が3–1とゲームをリードしたものの、精神面でもタフさを見せた長﨑が伊藤の強打を粘り強くしのぐなど、終始崩れず3ゲーム連取で逆転勝利。大藤と長﨑の2名がベスト8へと勝ち進んだ。

伊藤との日本対決を制して8強入りを果たした長﨑
早田ひな(日本生命)は、蒯曼(中国)との左腕対決に0-4で完敗。2ゲーム目には台から下げられた状態からバックドライブで盛り返すなど、好プレーも見せたが、ラリーでの勝負どころを取り切れず、惜しくも初戦敗退となった。
なお、日本選手の準々決勝の対戦は下記のとおり(すべて日本時間)
●12月12日
20:10〜 大藤沙月 vs. 蒯曼(中国)
21:40〜 長﨑美柚 vs. 孫穎莎(中国)
●12月13日
15:40〜 張本智和 vs. F.ルブラン(フランス)
写真提供:WTT
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