カタール・ドーハで行われている東京五輪世界シングルス予選は昨日で3日目を終え、男子4枠の出場権のうち、3枠が決定。ヤンカリク(チェコ)、マジョロス(ハンガリー)、ワン・ヤン(スロバキア)が東京五輪シングルスの出場権を獲得した。
【男子第1ステージ】
〈トーナメント1〉
●決勝
ヤンカリク(チェコ) 5、12、9、6 コウ・レイ(ウクライナ)
→ヤンカリクが出場権獲得
準決勝でピッチフォード(イギリス)を下した勢いは止まらず、ヤンカリクがストレートでコウ・レイを破って出場権を手にした。現在33歳のヤンカリクはドイツ・ブンデスリーガのミュールハウゼンでプレー。同僚にはメンゲル(ドイツ)、Da.ハベソーン(オーストリア)、イオネスク(ルーマニア)がおり、なかなか出場機会に恵まれなかった日陰の男がリオ五輪に続き、2度目の五輪出場を決めた。
〈トーナメント2〉
●決勝
マジョロス(ハンガリー) 6、7、9、-8、8 ランビエ(ベルギー)
→マジョロスが出場権獲得
アルナ(ナイジェリア)、サムソノフ(ベラルーシ)、Da.ハベソーン、イオネスク、グナナセカラン(インド)、ドリンコール(イギリス)が揃い、最も混戦が予想されたトーナメント2を勝ち抜いたのは世界ランキング61位のマジョロス。23歳、初めての五輪出場となる。
〈トーナメント3〉
●決勝
ワン・ヤン(スロバキア) -3、5、9、-6、6、7 ギオニス(ギリシャ)
→ワン・ヤンが出場権獲得
カットマン対決となったトーナメント3決勝はワン・ヤンが勝利。ワン・ヤンはリオ五輪で五輪初出場。東京五輪が2度目の五輪の舞台となる。
また、男女残り1枠をかけた第2ステージも昨日よりスタート。男子は第1ステージの各トーナメントの決勝、準決勝で敗れた総勢9名、女子は各トーナメント決勝で敗れた総勢4名で争われる。昨日までの結果は下記のとおり。
【男子第2ステージ】
●1回戦
シドレンコ(ロシア) 7、7、12、-7、4 シューディ(ハンガリー)
●準々決勝
ギオニス 10、7、6、-8、-17、10 イオネスク(ルーマニア)
ピッチフォード(イギリス) 4、-6、4、4、4 シドレンコ
ランビエ -7、9、9、3 -5、8 ストヤノフ(イタリア)
スカチコフ(ロシア) 3、11、9、-12、5 コウ・レイ
今予選出場者の中で世界ランキング最高位ながら、第1ステージでは準決勝で不覚を取ったピッチフォード。第2ステージ初戦では初の五輪出場を狙う18歳のシドレンコを下して準決勝へと駒を進めた。準決勝ではギオニスと対戦するが、苦手のカットをどう攻略するか。
2018年ヨーロッパ選手権準優勝のイオネスク、ロンドン、リオと五輪2大会連続出場のコウ・レイは世界シングルス予選で出場権を獲得できず。4月にポルトガルで開催されるヨーロッパ予選にすべてをかける。
【女子第2ステージ】
●準決勝
シャオ・マリア(スペイン) -3、-4、7、9、10、3 ドボラク(スペイン)
Su.サウェータブット(タイ) -4、9、9、8、9 ペソツカ(ウクライナ)
第2ステージ決勝のカードはシャオ・マリアとSu.サウェータブットの対戦に。シャオ・マリアが勝利すれば初の五輪出場、Su.サウェータブットが勝つとリオ五輪に続き、2度目の五輪出場となる。Su.サウェータブットはここで敗れると、3月18日から同じくカタール・ドーハで行われるアジア予選に挑むこととなるが、心身ともにタフな連戦となるだけに、この第2ステージで是が非でも出場権を手に入れたいところだろう。
ツイート