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全日本クラブ、一般男子決勝はリトキンA・B対決、男子30歳以上は流山アストロズがV

全10種目が行われ、無事に閉幕を迎えた『バタフライ第43回全日本クラブ卓球選手権』。男子一般および男子30歳以上の部の上位結果は下記のとおり。

〈男子一般〉
優勝:リトルキングス(B)(神奈川)
準優勝:リトルキングス(A)(神奈川)
3位:蝶友クラブ(東京)、Infinity(神奈川)

男子一般の決勝は、なんと現在3連覇中である神奈川・リトルキングスのAチームとBチームが対戦。福田純大(早稲田大卒)、永田佳大(日本体育大卒)、蛭田龍(専修大卒)、杉本和也(早稲田大卒)と関東学生1部リーグで活躍した若手を揃えたリトルキングス(B)が勝利し、クラブとしては4連覇を達成した。

一般男子決勝3番で豪打を連発して三田村を破り、チームの優勝を決めた蛭田

破竹の快進撃を見せたリトルキングスBチーム。クラブに4連覇をもたらした

同士討ちでありながら、「決勝でAチームと対戦して勝つ」ことを目標に掲げ、決勝でもオーダーを熟考したというリトルキングスBチーム。決勝で逆転勝利した杉本/蛭田のダブルスを軸に、選手層の厚さと連戦になった時の運動量で他チームを上回った。一方、Aチームは準々決勝で青嵐クラブ(神奈川)に敗戦の瀬戸際まで追い詰められながら逆転勝利し、準決勝でも蝶友クラブ(東京)との激闘を制したが、決勝はBチームの若さに押し切られた。

準々決勝の青嵐クラブ戦4番で、チームを敗退の危機から救った小田康介

昨年の優勝メンバーが主体のリトルキングスAチーム。優勝はならずも、接戦の連続を制す

3位は蝶友クラブとInfinity。蝶友クラブは高杉東志(中央大卒)や信号器材で活躍した北原大輝、愛工大名電高時代に全日本ダブルス2位の実績を持つ共田準吾など、実力のある左腕の社員メンバーがズラリ。ベンチには監督として96年全日本チャンピオンの岩崎清信氏が入り、観客席の大応援団の声援をバックに奮闘した。Infinityは昨年の準優勝からは一歩後退したものの、初出場から2大会連続で表彰台に立つ活躍を見せた。

一般男子 3位:蝶友クラブ(東京)。大澤卓子社長(左端)も一緒にパチリ

一般男子 3位:Infinity

〈男子30歳以上の部〉
優勝:流山アストロズ(千葉)
準優勝:カヴァヌーラ(神奈川)
3位:立松卓球S&NAS卓球場(兵庫)、神戸TC(兵庫)

男子30歳以上の部を制したのは流山アストロズ。決勝のカヴァヌーラ戦は一進一退の攻防。ラストで右シェークドライブ型の川久保直哉(流山アストロズ)が、右ペン表速攻の高橋鑑史郎にゲームカウント2−0から2−2に追いつかれ、最終ゲームも3−7とリードを許したが、そこから中陣での冷静な両ハンドドライブで高橋のフォアスマッシュをしのぎ、11−9で劇的な逆転勝利。

男子30歳以上の部・決勝ラストは高橋(手前)と川久保の激しいラリー戦

流山アストロズの森下正監督は、東京・青卓会のメンバーとして第1回全日本クラブ選手権で優勝。育成型のクラブチームである流山アストロズを立ち上げ、クラブのOBを揃えた今回の優勝には大きな価値がある。「今まで2位や3位は何度もあったので、初めて優勝できてうれしい。カテゴリーは関係なく、とにかく日本一を獲りたかったです。アストロズからは他にも女子一般と女子小中学生の部に出場していて、メンバーが会場で応援してくれて、全員で勝ち取った優勝だと思います」(森下)

優勝した川久保を迎えるベンチのメンバー。歓喜の初優勝の瞬間だ

一般男子30歳以上の部 優勝:流山アストロズ

2位のカヴァヌーラは惜しくも連覇はならなかったものの、選手層の厚さは30歳以上でも随一で、来年も間違いなく優勝候補に名を連ねるだろう。3位には、立松卓球S&NAS卓球場と神戸TCという兵庫勢が揃って入賞を果たした。

一般男子30歳以上の部 準優勝:カヴァヌーラ

男子30歳以上の部 3位:立松卓球S&NAS卓球場

男子30歳以上の部 3位:神戸TC

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