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全日本パラ、岩渕幸洋が三冠達成、74歳・別所キミヱも二冠

11月19〜20日に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ(サブアリーナ)で「第14回全日本パラ卓球選手権大会(肢体の部)」が開催。昨年までの「国際クラス別パラ卓球選手権大会」という大会名から変更となり、男女シングルス、男女ダブルスの他に混合ダブルスが新設され、肢体不自由者の日本一の座をかけて熱戦が繰り広げられた。

近年は国際大会と日程が重なった都合で、一部のトップ選手が不参加のこともあるこの大会。世界パラ選手権の翌週に行われた本年度の大会は、世界パラ代表選手では中村望(体調不良により欠場)以外はすべて出場したほか、国内トップクラスの選手のほとんどが出場し、ハイレベルな試合の連続となった。

東京パラリンピック代表で、世界パラではベスト8だったクラス(C)9の岩渕幸洋(協和キリン)が、貫禄の三冠を達成。昨年はシングルス決勝で、高校生の新星・舟山真弘(埼玉親久会)に決勝で惜敗したが、舟山はその後の国際大会でC10に認定され、今年は岩渕が全試合ストレートでの完全優勝。友野有理(日本体育大学)との混合ダブルス、そしてシングルス決勝の相手である阿部隼万(キンライサー)と組んだ男子ダブルスでも優勝を遂げた。(上写真は左から男子シングルスC9準優勝:阿部、優勝:岩渕、3位:辻村琢光) そして今年はC10で出場となった舟山真弘は、男子シングルス決勝の激戦を制して優勝を遂げ、クラスをまたいでの2連覇となった。

また10月からバック面を表ソフトに変更して世界パラではベスト8となった別所キミヱ(ドマーニ卓球クラブ)も二冠を達成。事故の影響で東京パラ出場を逃した悔しさを乗り越え、74歳にして変わらぬ強さを示している。

世界パラでベスト8だった岩渕(右)/友野が、圧倒的な強さで混合C17以下で優勝

22年全日本ジュニア予選通過(本戦は棄権)、インターハイにも出場と、健常者の試合でも活躍する舟山が、昨年のC9に続いてC10を制した

10月からラバー変更して世界選手権でも成果をあげ、今大会は二冠となった別所

C6(立位)で3回優勝の七野一輝は、足の故障が悪化して5月に車椅子に転向。初の公式戦となる今大会、C5(車椅子)で優勝を遂げ、再び来年度の海外大会派遣選手の資格を得た

各種目の優勝者は以下のとおり(C1〜5が車椅子、C6〜10・Sが立位)

●男子シングルス
C1:島也博明(栃木・ディスタンス)
C2:宇野正則(滋賀・COSMO)
C3:北川雄一朗(大阪・ドマーニ卓球クラブ)
C4:齊藤元希(静岡・アイリス)
C5:七野一輝(東京・ディスタンス)
C6:千原拓郎(東京・Hachitaku)
C7:八木克勝(愛知・愛知ファイヤーズ)
C8:今泉大地(神奈川・ラポーヌ卓友会)
C9:岩渕幸洋(東京・協和キリン)
C10:舟山真弘(埼玉・埼玉親久会)
CS:上田大雅(高知・高知工科大学)
●女子シングルス
C2:西村亜佑子(熊本・熊本身障者卓球協会)
C3:茶田ゆきみ(静岡・アイリス)
C4:宮崎恵菜(大阪・ドマーニ卓球クラブ)
C5:別所キミヱ(大阪・ドマーニ卓球クラブ)
C7:角田セツ(神奈川・個人)
C8:友野有理(東京・日本体育大学)
C9:大原豊子(愛知・ファイヤーズ)
C10:工藤恭子(熊本・熊本身障者卓球協会)
CS:杉本綾子(静岡・SST富士山)
●混合ダブルス
C合計7以下:齊藤元希/茶田ゆきみ(静岡・アイリス)
C合計10以下:大塚敏光/吉海美代子(東京・東京身障卓連)
C合計17以下:岩渕幸洋/友野有理(東京・協和キリン/日本体育大学)
C合計20以下:高橋純平/山崎玉乃(静岡・SST富士山)
●男子ダブルス
C合計4以下:松尾充浩/宇野正則(大阪・ベリサーブ/滋賀・COSMO)
C合計8以下:北川雄一朗/中本亨(大阪・ドマーニ卓球クラブ)
C合計14以下:金子和也/来田啓幹(東京・TMI総合法律事務所/大阪・大阪パラ卓球連絡会)
C合計18以下:岩渕幸洋/阿部隼万(東京・協和キリン/キンライサー)
●女子ダブルス
C合計10以下:別所キミヱ/宮崎恵菜(大阪・ドマーニ卓球クラブ)
C合計20以下:石河恵美/工藤恭子(神奈川・ラポール卓友会/熊本・熊本身障者卓球協会)

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