クラス11(知的)には日本から2名が参戦し、伊藤慎紀が2位通過で準決勝に進出、メダルを確定させた。パラリンピックでの日本勢のメダルは2000年シドニー大会以来の21年ぶりの快挙だ。古川佳奈美は2勝を挙げるも、三つ巴のゲーム率計算により3位となり、惜しくも予選通過はならなかった。
【女子シングルス クラス11(知的)予選リーグ】
呉玫薈(香港) 12、9、-8、3 伊藤慎紀
伊藤慎紀 9、8、6 ウイシャク(ポーランド)
プロコフェワ(RPC) 5、3、8 伊藤慎紀
古川佳奈美 7、9、-3、7 コスミナ(ウクライナ)
フェルネ(フランス) 5、10、12 古川佳奈美
古川佳奈美 8、8、-9、8 王婷莛(香港)
リオに続いて2大会連続での出場となった伊藤慎紀(WR10)は、WR1のカットマン、プロコフェワ(RPC)と、WR3の呉玫薈(香港)には及ばなかったが、ウイシャク(ポーランド)には会心の勝利。1勝2敗が3人となり、ゲーム率により伊藤が2位で予選通過となった。極端に浅い独特なグリップで、バック粒高でていねいにコースを突きながらもフォアで決めるプレーで、銅メダル以上を確定させた。明日、準決勝に臨む。
一方、初出場の古川佳奈美(WR5)は、初戦でリオ金メダリストのコスミナ(ウクライナ/WR2)を下すも、第2戦は課題としていた異質型のフェルネ(フランス)にストレートで敗戦。第3戦では王婷莛(香港/WR4)に勝利したが、2勝1敗が3人で並び、ゲーム率により3位。わずかな差で伊藤とは明暗を分ける形となったが、トレードマークのしゃがみ込みサービスと、我慢してていねいに繋ぐラリー、そして持ち味の気迫を全面に出した戦いぶりを見せた。
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