1月19日、日本卓球協会・強化本部が4月1日以降の全日本代表(ナショナルチーム)監督を発表した。男子は岸川聖也氏(37歳)、女子は中澤鋭氏(45歳)が就任する。任期は2029年3月31日まで。
男子・岸川聖也氏のコメント
「パリ五輪でメダルを逃しているので、次のロス五輪でのメダル獲得を狙いたい。その間にある世界選手権でのメダルも多く届けたい。今はオリンピック、世界選手権、ワールドカップ、WTTの試合が増えてきている。そこで成績を出すことと、試合のない時に質の高い合宿をやっていく。
パリ五輪のメダルを逃しているので、ロス五輪までに選手個々の世界ランキング、チームランキングを上げていく。
前回のパリ五輪に出た3人はまだ20代なので強化していくし、松島を含めた若い選手も鍛えていきたい。
話を頂いた時に率直に嬉しかった。ぼくがナショナルチームに入ったのは13、14歳だった。今までドイツ留学、世界選手権、オリンピックと選手時代にお世話になったので、卓球界に少しでも恩返しをしたい」
女子新監督・中澤鋭氏のコメント
「重要なポジションを任せていただき、責任を強く感じています。これまでの監督が築いてきた貴重な経験を吸収しつつ、さらに強いチームを作っていきたい。目標はロス五輪で銀メダル以上、シングルスでもメダルを目指していく。
釜山の世界選手権では中国を追い詰めた。これから金メダルを獲るために何度もそういう機会があるだろう。女子のテーマは金メダルしかない。
渡辺監督は女子の母体とうまくやっていたので、そこを吸収したい。今のランキング上位の8名、全員同じように強化して、チームの軸になってほしい。
私にとってナショナルチームの監督は目標だった。今まで多くの選手を育ててきた。いつか育てた選手と最高の舞台でメダルを獲りたかった。このタイミングで声をかけていただいて嬉しかった」
馬場美香強化本部長のコメント
「岸川さんは海外、ドイツでの経験が長く、選手としても世界での厳しい戦いを経験しているので、監督として選手に伝えてほしい。中澤さんは、中国の技術、戦い方に精通しており、指導者として素晴らしい選手を指導した経験を持った方です」
●岸川聖也(きしかわせいや)
1987年5月21日、福岡県生まれ。石田卓球クラブで卓球を始め、仙台育英学園秀光中、仙台育英学園高。ドイツのブンデスリーガで9シーズンプレー。全日本バンビ、ホープス、カデット、ジュニア、男子ダブルスで優勝。インターハイ3連覇、世界選手権に11回出場し、同選手権で男子ダブルス、混合ダブルス、団体で銅メダルを獲得。2008年と2012年の五輪出場、2012年五輪シングルスではベスト8。
2019年からナショナルチームコーチ。公認コーチ3
●中澤鋭(なかざわるい)
1979 年9月7日、中国・河北省生まれ。2002年に来日し、四天王寺高、ミキハウスで指導。藤沼亜衣、石川佳純、平野早矢香、平野美宇、長崎美柚、木原美悠などを指導。木下グループ女子監督を務める。公認コーチ3
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