前列の黒いユニフォーム着用の選手が参加
2年前から「日本で訓練を受けたい」との夢を持ち続け、先月ようやく旅券を購入するまでにこぎつけた少年少女6名、コーチ兼父兄4名の10名一行。1月14日に来日し3月13日迄の2ヶ月間群馬・沼田で訓練を行います。
南米選手の多くは海外で訓練する時、言葉の問題がないスペインや南米選手がいるドイツたまに中国で練習する選手もいるが、「日本で訓練をしたい選手やグループ」は少ないものです。 そんな南米卓球事情の中、彼らと初めて出会って以来、熱い気持ちを切らすことなく、夏休みを利用してチリ南部から日本へ強化訓練の夢が叶えられる様、1年前から受入準備に奔走してきた甲斐がありました。
2013年10月からチリ卓球の強化と普及活動を2年間行った時、南部観光都市Puerto Montt (プエルトモン) に近いOSORNO (オソルノ) 市から巡回指導の要請を受けそこで初めて出会いました。熱心な指導者と卓球が大好きな子供達が目を輝かせ厳しい練習にもついてきました。立派な卓球選手、強い選手を育てたいと願う指導者なら当然のことで、習慣や考え方が違う日本とチリと言え、スポーツを通して指導・教育する基本的な考えで意気投合し、以降他の場所で行った巡回指導 (1週間~10日間の合宿) にも選手を送ったリ、コーチ自身も参加してきました。
チリはアンデス山脈と海に挟まれた南北4300㎞の細長い国土。他の南米諸国とは異なり卓球の普及では、首都サンチャゴより南部 (南極に近いパタゴニア地域) の方が盛んでチリを代表する選手が多くいます。今回日本に来る子供達は、先日12月18日迄コロンビアで開催された2016南米学童競技大会(14才以下のスポーツ大会) で女子団体、女子ダブルス、女子シングルスの3種目優勝、混合ダブルス3位の成績を獲得した選手とそのチームに参加したメンバーがやって来ます。
この様な選手団一行を暖かく迎えてくれる背景には、ボランティア精神に溢れている宿泊所提供者・沼田市・高校・実業団・NPO法人 更には商店街有志からの協力に大変感謝しています。 国際友好親善の一環としても、成果が出る強化合宿にしたいと今から楽しみです。
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