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パラIDジャパン・年代別オープン卓球大会2025が山口県で開催される。それぞれのカテゴリーで熱戦続出!

 去る9月27・28日に、山口県山口市維新大晃アリーナで行われた「パラIDジャパン・年代別オープン卓球大会2025」。(一社)日本知的障がい者卓球連盟が主催する今大会では、男女3種目ずつとダウン症の部の7種目で熱戦が展開され、それぞれのチャンピオンが決まった。
 表彰式前には、各年代の優勝者3名でTOKYO OPEN 2026(第78回東京卓球選手権)男女シングルス推薦者決定リーグを行い、ともに2勝した髙橋選手と古川選手が同大会に推薦出場することになった。記録(上位入賞者)は以下の通り。
※賞状の授与は、男子10代・男子20代・男子30代以上・女子10代・女子20代が上位3名、女子30代以上は上位2名、ダウン症は優勝者のみ。

〈男子10代の部〉 優勝・準優勝・第3位に賞状を授与
決勝トーナメント・順位決定戦
①村上 竜空(KTC) ②地白 光佑(向陽台高校古川学園) ③和田 颯斗(向陽台高校古川学園) ④伊吹 璃輝(絆サンセリテナショナル) ⑤田村 歩夢(若草クラブ) ⑥宮田 翔伍(Monsters) ⑦村中 来輝(KUGAジュニアTTC) ⑧松岡 弘醍(TOMAX)
●男子10代決勝
村上竜空(KTC) 3(6,5,6)0 地白光佑(向陽台高校古川学園)
 ストレートとクロスに鋭いドライブを打ち分ける村上選手が、定通大会で活躍した地白選手を寄せ付けず3連覇。

左から②地白、①村上、③和田

〈男子20代の部〉 優勝・準優勝・第3位に賞状を授与
決勝トーナメント・順位決定戦
①川本 健太(キラキラ雲南) ②和田 凜太郎(博多卓球クラブ) ③山本 駿太(フォレストTTC) ④鈴木 圭太(チーム幕張) ⑤野村 健太(ブロックス) ⑥江藤 杏之輔(スタークラブ) ⑦辻 瑠晴(GSTP) ⑧中山 雄貴(GM太陽)
●男子20代決勝
川本健太(キラキラ雲南) 3(11,10,-10,-10,8)2 和田凜太郎(博多卓球クラブ)
 準決勝で、国際大会入賞経験のある山本駿太選手(フォレストTTC)を3(10,11,10)0で下した川本選手が、決勝でも接戦を制して連盟主催大会初優勝。

左から②和田、①川本、③山本

〈男子30代以上の部〉 優勝・準優勝・第3位に賞状を授与
決勝トーナメント・順位決定戦
①髙橋 利也(RAKUWA) ②加藤 耕也(あいおいニッセイ同和損保) ③桑田 拓弥(星野クラブ) ④岡 佑汰(絆サンセリテナショナル) ⑤森田 亮平(とうおん卓球教室) ⑥栩木 順平(YST) ⑦元木 久(ITS三鷹) ⑧堀内 信雄(東戸塚CC)
●男子30代以上決勝
髙橋利也(RAKUWA) 3(6,8,10)0 加藤耕也(あいおいニッセイ同和損保)
 9月に東京で行われた国際大会準優勝の加藤選手を、持ち前の粘りの卓球で下し3連覇(20代の部でも1回優勝)。

左から③桑田、①髙橋(※②加藤は表彰式不在)

〈女子10代の部〉 優勝・準優勝・第3位に賞状を授与
決勝トーナメント・順位決定戦
①那須 光(茅ヶ崎卓球スクール) ②内田 優羽(OTSジュニア) ③神保 さくら(R&M) ④乾 美莉(鳥取敬愛高校)
●女子10代決勝
那須光(茅ヶ崎卓球スクール) 3(-10,9,4,1)1 内田優羽(OTSジュニア)
 予選リーグで2敗し、ゲーム率で辛うじて決勝トーナメントに進出した那須(なすの)選手が、7月の大会で東京パラ銅メダリストの伊藤槙紀選手に善戦した神保さくら選手(R&M)にフルゲームで勝ち、決勝では予選リーグで負けた内田選手に雪辱して連盟主催大会初優勝。

左から③神保、①那須、②内田

〈女子20代の部〉 優勝・準優勝・第3位に賞状を授与
決勝トーナメント・順位決定戦
①古川 佳奈美(博多卓球クラブ) ②太田 歩美(こころ卓球場) ③山本 美貴子(シスメックスハーモニー㈱) ④嶋村 彩(㈱トラストシステム)
●女子20代決勝
古川佳奈美(博多卓球クラブ) 3(2,2,3)0 太田歩美(こころ卓球場)
 年代別大会の前身であるパラFIDジャパン・ユースオープン卓球大会に初出場初優勝したパリパラ銅メダリストの古川選手が年代別大会に初出場し、余裕のある試合運びで大会初優勝。

左から①古川、②太田、③山本

〈女子30代以上の部〉 優勝・準優勝に賞状を授与
総当たりリーグ
①川﨑 歩実(株式会社トラストシステム) ②藤木 希望(白猫卓球瓶) ③大野 由美(YST) ④田中 千恵子(TEAM-YY) ⑤川久保 美鈴(ポート長崎) ⑥安倍 穂野香(個人) ⑦小平 育子(スペシャルオリンピックス日本・東京 府中)
●女子30代以上1・2位の対戦
川﨑歩実(株式会社トラストシステム) 3(-9,6,10,10)1 藤木希望(白猫卓球瓶)
 第1回ユースオープン大会優勝者で、年代別大会20代の部で優勝経験のある川﨑選手が、気合いを込めた声を出してプレーし、30代以上の部でも優勝。

①川﨑(※②藤木は表彰式不在)

〈ダウン症の部〉 優勝のみに賞状を授与
総当たりリーグ
①川久保 美鈴(ポート長崎) ②伊藤 愛(Niipair) ③田村 康樹(Growon)
●ダウン症1・2位の対戦
川久保美鈴(ポート長崎) 3(8,2,9)0 伊藤愛(Niipair)
 ダウン症の部に出場した大会ですべて優勝の川久保選手が、前回大会優勝の伊藤選手に勝ち、連勝街道まっしぐら。

①川久保(※優勝者のみ表彰)

〈TOKYO OPEN 2026 第78回東京卓球選手権大会 男女シングルス推薦者決定リーグ〉
※男女別に10代の部優勝者、20代の部優勝者、30代以上の部優勝者で総当たりリーグ
男子 1位の選手を推薦
①髙橋 利也(RAKUWA)※髙橋選手が2勝したので、村上竜空選手(KTC)と川本健太選手(キラキラ雲南)の試合は行わず
女子 1位の選手を推薦
①古川 佳奈美(博多卓球クラブ) ②川﨑 歩実(株式会社トラストシステム) ③那須 光(茅ヶ崎卓球スクール)

記録・写真提供および戦況報告:(一社)日本知的障がい者卓球連盟

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