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東京五輪卓球

選手村には入らない日本選手団。NTCでも「バブル方式」

今回の東京五輪で、卓球の日本選手団は中央区晴海の選手村には入らず、北区桐ヶ丘のNTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)から東京体育館に通う。移動時間はバスで30分弱とのことだが、午前中と夜に試合があるような場合はNTCには戻らず、会場にほど近い神宮前の國學院高体育館で練習を行い、調整することになる。

今大会は新型コロナウイルス感染症の対策として、参加する選手やコーチ、大会関係者を外部とは接触させない『バブル方式』で進行する。日本選手団も昨日の19日にそれぞれのアクリディテーションカードを有効化し、このバブル方式の中に入った。「選手村の正規のバブル方式とは違うので、(トレセンを拠点にしながら)その違いをしっかりカバーする作業は大変でした」と日本男子の倉嶋洋介監督は語る。

「本当に『缶詰め』ですね。トレセンで入れるのは部屋と練習場、トレーニングルームと食堂だけ。夜にコンビニに行くことすらできないので、そのあたりの息苦しさというのはあります。
リオ五輪の時は、外出してショップやカフェに行ったり、そういうリラックスの時間がありましたけど、今回はそういう時間がまったくない。選手村と比べると、交通の便や練習環境はトレセンのほうがいいですけど、選手村の中ならとりあえず動くことはできますから。どちらも長所と短所はありますね。國學院高での練習でも、毎日PCR検査を受けている人とバブル方式の中にいる人しか付き添いはできないルールです」(倉嶋監督)。

マスク姿で選手たちを見守る倉嶋監督

試合での選手の行動についても、「ボールに息を吹きかける」「台で手を拭く」などの行為はコロナ対策から禁止となる。「カタールでのWTTでも(それらの行為は)ダメで、ずっと注意して改善されないとイエローカードが出る可能性もある。NT合宿でも同じルールでやっているので、選手たちもあまり違和感は感じなくなっているけど、クセで出てしまうことはある。余計なイエローカードをもらうのは嫌ですし、それはちょっと怖いところですね」(倉嶋監督)

7月上旬に中国で行われたチーム内のエキシビションマッチでも、馬龍が手の汗を台で拭こうとして、1日でイエローカードを2枚貰ったというケースもある。「クセ」というのは緊迫した場面ほど、ついつい出てしまうもの。選手たちにとっては注意すべきポイントだ。

会場で練習する馬龍。クセは直してきた?

コートサイドのベンチは、練習するチームの入れ替え時に消毒される

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