女子の試合に続いて始まった男子準決勝。まずはディフェンディングチャンピオンの中国が韓国にストレートで勝利し、決勝へのチケットを手にした。
●男子準決勝
【中国 3-0 韓国】
○馬龍/許昕 5、5、8 鄭栄植/李尚洙
○樊振東 7、9、14 張禹珍
○馬龍 9、8、-9、-13、6 李尚洙
1番のダブルスは前陣の連打で攻め込む韓国ペアに対し、中国ペアがやや台から距離を取って対応。韓国ペアはなかなか打ち抜けずにミスが出て、1ゲーム目は中国ペアの手に。2ゲーム目は5-5までは接戦だったが、中国ペアは打つ、つなぐのメリハリをしっかりとつけたプレーで得点を与えず6本連取で勝利に王手。3ゲーム目は中陣からの逆襲や許昕の華麗なフリックなどで中国ペアが連続得点し8-3。韓国ペアも追い上げを見せたが、最後は馬龍がチキータのコースを読み切っての回り込みカウンターを決めて中国ペアが勝利した。
続く2番はストップ対ストップから先手を奪い合う展開で7-7。ここから樊振東がポイントを重ねてゲームを先行。続く2ゲーム目は張禹珍が5-0とスタートダッシュも徐々に強打のミスが増えていき、樊振東が9-9に追いつくとこのゲームも押し切って勝利まであと1ゲーム。3ゲーム目終盤は樊振東がマッチポイントを握っては張禹珍が追いつく展開となったが、15-14で張禹珍のバックドライブがオーバーしゲームセット。樊振東、7度目のマッチポイントをものにして3番の馬龍につなぐ。
馬龍はこの試合が今大会の団体戦初のシングルス出場。終盤まで競り合った末に1ゲーム目を奪うと、2ゲーム目も中盤の連続得点を守り切って勝利まであと一歩。しかし、李尚洙が息を吹き返し、3、4ゲーム目を奪い返す。フォアで動いて攻め込む展開が増え、随所で思い切りの良い台上フォアドライブを連発。サービスを出す位置をミドルに変えてから流れが好転し、最終ゲームも3-1とリードして試合を優位に進める。
中国ベンチはここでタイムアウト。これで気合いを入れ直した馬龍、ブロックの精度が戻り、堅いブロックで李尚洙のミスを誘うと、サービス・レシーブでチャンスを作ってミドルへの的確なフォアドライブも見せて7-3と逆転。最後は李尚洙のチキータが台を外れ馬龍が苦しみながらも何とか逃げ切った。勝利の瞬間は拳を小さく握った馬龍、今日の午前中に準決勝を戦った中国女子に続き、中国男子も無失点で4大会連続の決勝進出を果たした。
中国への挑戦権をかけた準決勝もう一試合、日本vs.ドイツは今日の19時30分から行われる。
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