昨日の劇的な混合ダブルスの優勝を達成した卓球の水谷隼と伊藤美誠。
ダブルス結成以来、「ジュンミマ」と言われていたのが、ゴロが良いせいなのか、昨日のどこかで「ミマジュン」に切り替わっていた。おそらく、今後、テレビや他のメディアに二人が登場するときは「卓球のミマジュン」と紹介されるだろう。
同じ静岡県磐田市で育ち、12歳離れている水谷と伊藤。水谷は13歳の時にドイツに卓球留学をし、その後は青森山田中高に進んでいるので、二人が一緒に練習場で汗を流すことはなかったとしても、時折水谷が実家に戻った際に練習したことはあっただろう。
小さい頃から物怖じしない奔放な伊藤は、兄のように水谷を慕い、小さい頃から「ジュン」と呼んでいた。大人になった伊藤は、テレビなどのメディアでのインタビューでは「水谷選手」と呼ぶようになったが、普段は今でも「ジュン」であり、年齢差は関係なく、対等な関係性を持っているところも「お互いに遠慮しない」このペアの強さかもしれない。
2008年北京五輪以来、4大会目の水谷には今回の金メダルで素晴らしい称号が加わっていた。それは世界初、卓球選手初の3種目での「金・銀・銅」の「トリプルメダリスト」となったのだ。
今大会から新たに加わった混合ダブルスだが、中国の許シンも劉詩ブンもリオ五輪までシングルスには出場していないために、団体・シングルス・混合の3種目でメダリストになったのは、水谷のみ。今大会で伊藤がシングルスのメダルを獲得すれば水谷に並ぶことになる。
リオ五輪での銀(団体)と銅(シングルス)に、今回の金(混合ダブルス)を揃えた水谷には、男子団体でさらに新たなメダルを加えてほしい。
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