静岡県・浜松アリーナで開催されていたデンソー前期日本リーグは男女1部の全試合が終了。女子は中国電力ライシスが昨年の後期大会に続く優勝を果たした。
【女子1部】
1位:中国電力ライシス(7勝0敗)
2位:サンリツ(6勝1敗)
3位:デンソー(5勝2敗)
4位:レゾナック(4勝3敗)
5位:十六フィナンシャルグループ(3勝4敗)
6位:神戸松蔭女子学院大(2勝5敗)
7位:百十四銀行(1勝6敗)
8位:愛媛銀行(0勝7敗)
女子は6勝0敗の中国電力ライシスと5勝1敗のデンソーが第7戦が対戦。デンソーが3-0もしくは3-1で勝利すると逆転優勝という状況の中で、野村萌、赤江が連勝して早々にデンソーが優勝に王手。小畑/菅澤も木村/枝廣から1ゲームを先行したが、ここから中国電力ライシスが驚異的な粘りを披露。木村/枝廣が劣勢をひっくり返して逆転でダブルスを奪うと、同時進行の4・5番でも木村が快勝し、勝負の行方は4番の枝廣対中田の結果に委ねられた。
粘り強いカット攻略で2ゲームを連取した枝廣だったが、中田も変化カットからバックでの攻撃で2ゲームを奪い返して勝負は最終ゲームへ。3ゲーム目以降はカットの変化に苦しんだ枝廣だったが、最終ゲームは確実にチャンスボールを狙い打ち、11-7で決着。昨年の後期大会に続き、枝廣が優勝を決める勝利をあげ、中国電力ライシスが2連覇、そして意外にも初の前期大会優勝を果たした。
◆中国電力ライシス・伊藤春美監督コメント
前期大会では優勝したことがなかったので、「今回こそは」という気持ちでみんなやってきた。優勝は狙っていました。今回は選手の凡ミスも少なかったし、コートに落ちるまでボールを追いかけるような、しつこく相手にイヤがられるような戦いができた。1本を大事にして戦えたのが良かったですね。
「成本(綾海)が抜けて弱くなった」と言われるのはイヤだった。選手が意識をしっかり持って、(成本の)代わりになる選手がたくさん出てきてくれた。これはひとつ自信になりました。
(ビッグトーナメント優勝の井/中森から)デンソーさんとの試合では井と中森を前半に持っていきたかったので、ダブルスを変えた。枝廣も「カットの変化がわからない」と言っていて、キレイなボールではないけど粘り強く攻めて勝ってくれた。隣でも木村が良い試合をしていたので、思い切ってできたんじゃないかと思います。
前期大会で初優勝できて、後期大会での連覇には初めて挑戦することになる。しっかりと準備して戦いたいと思います。
2位のサンリツも中国電力ライシスの結果次第で最終戦まで優勝のチャンスを残していたが、王座奪還はならず。しかし、最終戦では十六フィナンシャルグループを破って2位を確定させた。地元での開催となったデンソーは逆転優勝まであと一歩に迫ったが、中国電力ライシスからあと1点を奪えず最終順位は3位となった。
ツイート