
<卓球王国2024年11月号より>
目指したのは、初・中級レベルの一般層にとって「ちょうどいい」卓球シューズ。昨今、各メーカーから高性能シューズのリリースが続く中、この『SGL クール』は、「ベーシックな卓球シューズ」をコンセプトに開発されている。ザ・ワールドコネクトの代理店を務める、イルマソフトの瀧澤光功さんはこう語る。
「卓球シューズも高性能化していますが、中級者の私自身がプレーする中で、少しオーバースペックに感じることもありました。そこで、卓球シューズに求められる要素をバランス良く押さえた、手に取りやすい一足を作ろうと思ったんです」(瀧澤さん)
ラケット、ラバーと同様に、卓球シューズも性能が年々向上しているが、多くはトップ選手のプレーに応えるべく開発されている。そのため、トップ選手のように激しく動くことの少ない一般層には「高性能すぎる」部分もあるというわけだ。
シューズ名の『SGL』が指すのは、「Soft=柔軟」「Grip=グリップ」「Light=軽量」という、卓球シューズに求められる基本的なエッセンス。ネーミングどおり、これらを兼ね備えた一足になっている。
アッパーはメッシュ部分を多くすることで軽量かつ柔軟に。縫い目や素材の重なりを少なくしたシームレス設計により、足馴染みも良く、フィット感を持たせた。アウトソールもしっかりとした作りで、程良いクッション性も持ち合わせている。タイプとしては「素足感覚寄りのバランスタイプ」といったところだ。
また、卓球用具全般の価格が上昇傾向にある中、7000円台と卓球シューズとしては比較的リーズナブルな価格を実現。お財布的にも「ちょうどいい」を叶えた。
革新的なテクノロジーを駆使した新作ではないものの、卓球シューズに求められる要素を忠実に詰め込んだ『SGL クール』。背伸びせずに足元を見つめ、スペック的にも価格的にも、自分にとって「ちょうどいい」ものを選ぶのも、賢い選択と言えるだろう。
メッシュ部分が多いアッパーは、軽量なだけでなく、ムレも軽減してくれる
アウトソール中足部のゴムをなくすことでも軽量化を図った
●¥7,700(税込) ●カラー:ブラック・ブルー
●サイズ:22.0〜28.5㎝
●イルマソフト㈱ スポーツトレーディング事業部
04・2936・4441
https://theworldconnect.jp/index.php
photo >> Yoshinori Eto
text >> Takazumi Asano
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