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【PICK UP】バタフライ『アスターフォース CAF』/ 入門から次のステップへ。 バタフライが提唱する アウターの新機軸

<卓球王国2025年5月号より>

入門から次のステップへ。
バタフライが提唱するアウターの新機軸

 

 インナーの次はアウター!? (2025年)3月21日のバタフライ『アウターフォース』シリーズ発表には、正直、意表を突かれた。

 トップ選手層において、木材以外の繊維素材、いわゆる特殊素材を使用したモデルが主流になって久しい。かつては特殊素材を上板のすぐ内側に配置した「アウター」が一般的だったが、09年にバタフライが『インナーフォース』シリーズをリリース。これにより、「アウターかインナーか」という選択肢が生まれたのは、バタフライの商品戦略と言える。

 『ビスカリア』『ティモボル ALC』『樊振東 ALC』など、バタフライの従来のアウターモデルや、『インナーフォース』シリーズは、いずれも上級者〜トップ選手向け。バタフライラケットに関しては、「特殊素材=上級者用」という印象が強かった。そのため、木材合板のエントリーモデルと特殊素材モデルの間に隔たりがあり、初心者が次の1本を選ぶ際に悩んでしまう状況だった。

 今回の『アウターフォース』シリーズは、まさにその中間層をターゲットにしている。比較的軽量な木材を使用し、弾みをやや抑えてはいるものの、エントリーモデルよりは適度に弾み、攻撃力も十分。平均重量は約85gと軽量で、中級者が扱いやすい仕様だ。

 シリーズは3モデルを同時発売。中でも木材由来の繊維「CAファイバー」を採用した『アウターファイバー CAF』は初・中級者向けの位置づけだ。バタフライ基準の「反発特性」は従来のアウターモデルよりやや低いが、木材モデルより高く、弾みと操作性を両立。一方で「振動特性」は低めで、手に響きやすいタイプだ。

 木材モデルに近い使用感と安定感を持ちながら、心地良くボールを飛ばせるバランスの取れた仕上がりで、『アウターフォース CAF』を最初の1本に選んで卓球を始めるのもアリだ。

 上級モデルへの橋渡し役として誕生し、今後は特殊素材の普及をさらに加速させそうな1本だ。

 

赤く見えるのがCAF。6.3㎜の板厚で十分な弾みを持たせた

バタフライ
アウターフォース CAF

●攻撃用シェークラケット
●¥11,000(税込) ●木材5枚+CAファイバー2枚
●グリップ:FL・ST・AN・中国式ペン ●板厚:6.3㎜
㈱タマス お客様サポートセンター:0120・600・731
https://www.butterfly.co.jp/

 

photo >> Yoshinori Eto
text >> Hiromoto Takabe

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