女子シングルス2回戦に登場した樋浦心(神戸親和大)。日本肢体不自由者卓球協会の推薦枠で、今大会が全日本選手権・一般の部への初出場となった。
●女子シングルス2回戦
東川陽菜(エクセディ) 6、3、4 樋浦心(神戸親和大)
樋浦は初戦となった2回戦で全日本社会人女子ダブルスで優勝経験を持つ東川陽菜(エクセディ)にストレートで敗戦。全日本初勝利はならなかったものの、試合後の囲み取材では「出てみてすごく楽しかった。緊張も全くしなかったです」と清々しい笑顔を見せた。
「組み合わせが出た時点で、対戦相手が強い方だというのはわかっていて、実際に試合をしてみてサービスから全然質が違って、打ってくるボールに対して回転量もコースの鋭さも自分とは全然違って、『やっぱ強いな』と思いました」(樋浦)

「右手が不自由なのでサーブのトスがしにくい。そこは少し難しさがあります」と樋浦。それでも、体をうまく使ってサービスを出し、初出場とは思えないほど伸び伸びとしたプレーを見せた
樋浦が卓球を始めたのは小学6年生のとき。父の試合について行ったことをきっかけに、4歳年下の妹・光とともにラケットを握った。叔母は元日本代表の樋浦令子さん(現姓:平)という卓球一家で、妹の光は正智深谷高3年のカットマンだ。今大会では、その妹・光も一般の部に出場。姉妹そろって全日本の舞台に立つのは今回が初めてで、心のベンチに入ったのも光だった。

ベンチに入った妹の光
「妹がベンチにいてくれたのは、すごく心強かったです。アドバイスも的確やったんですけど、自分がそれを実行するスキルがなくて……勝ちにつなげられなかったです」と心は笑う。これに対し、光は「初めての全日本を楽しめたようでよかったです」と姉の初舞台をねぎらった。
妹の光は本日行われた女子シングルス1・2回戦に勝利し、3回戦へと駒を進めている。「明日も勝って、スーパーシードまで行けるように頑張りたい」と意気込みを語った。初めて姉妹で立った全日本の舞台。姉は一歩目を刻み、妹は次のラウンドへ進んだ。

3回戦に進出した樋浦光
●女子シングルス1・2回戦
樋浦光(正智深谷高) -7、-7、9、3、9 附田蒼和(順天堂大)
樋浦光(正智深谷高) 10、7、10 横谷かいら(中京学院大)
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