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全日本卓球2026

現役最後の全日本。協和キリンのナイスガイ、田原彰悟は後輩との激闘に敗れる

●男子シングルス2回戦
横谷晟(公財 宮崎県スポーツ協会) ー10、ー11、7、7、9 田原彰悟(協和キリン)

男子シングルス2回戦、愛工大名電高・愛知工業大の先輩・後輩対決となった、田原彰悟と横谷晟の一戦はゲームオールまでもつれた。

変化サービスからの3球目攻撃と、両面粘着ラバーから繰り出すカウンターやクセ球で、後輩の横谷の豪打をうまく封じ、2ゲームを先取した田原。しかし、3ゲーム目から横谷が「荒さも自分の持ち味」と、敗戦を恐れぬ両ハンド豪打を連発し、ゲームオールに追いつく。

最終ゲームは再び、終盤まで田原がリードしたが、あと一本という場面で横谷の思い切りの良さが上回り、横谷が逆転勝利。田原は天を仰いだ。

最後まで全力のプレーを見せた田原だが、あと一歩及ばず

協和キリンに入社3年目の田原は、この全日本選手権が現役最後の大会。「(終わった瞬間は)全く泣くつもりはなかったんですけど、泣いちゃいましたね。出てくるもんですね、涙が。ちょっと寂しいですけど、全日本は今大会が最後です。これで現役を終わろうと思います」(田原)。

「大学時代はヘルニアに苦しんで、社会人になってからひじを傷め、ラケットが振れない時期が続いた。そこからケガが続くようになってしまった」と語るように、社会人になってからは故障に苦しみ、協和キリンのベンチでひとり、ジャージ姿でチームメイトに声援を送ることも多かった。それでも団体戦では貴重な働きを見せ、チームに貢献してきた。

「協和キリンで思い出に残っている試合は、2025年の前期日本リーグの愛知工業大戦ラストで勝った試合と、全日本実業団の決勝トップで松平健太さんとやらせてもらった試合。このふたつが一番印象的ですね」(田原)

横谷戦を振り返り、「正直勝ちたかったですね。良いところでサービスミスをしてしまったり、勝ち急いで強打してしまった。いつも全国大会ではゲームオールの最後で負けてしまう」と悔しさをにじませた田原。それでも「悔いの残る試合ではなかったです。楽しかった。長いこと、コートにいることができました」と最後は納得の表情。残る男子ダブルスも、協和キリンのプライドを懸けて戦う。

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