昨年、早田ひなが史上6年目となる3連覇を達成した全日本選手権の女子シングルス。
今年は4連覇への挑戦となるが、過去に4連覇以上を達成したのは保原キヨ(4連覇/昭和11〜14年度)、星野美香(5連覇/昭和58〜62年度)、小山ちれ(6連覇/平成4〜9年度)の3人のみ。早田はその領域は近づこうとしている。
毎年のように「史上最高レベル」を更新してくる女子シングルスで、準々決勝から決勝の3試合で1ゲームしか落とさなかった早田の安定感は特筆に値する。しかし、ライバルたちも連覇の記録をストップしようと全力で挑むだろう。優勝候補の名前を挙げればキリがない女子シングルス、各ブロックごとに注目のポイントを見ていこう。
第1ブロックは、早田が6回戦で全日本社会人女王の赤江夏星と当たる組み合わせ。準々決勝で当たる反対側のブロックにも、佐藤瞳や全日学女王の面田采巳、さらに平野美宇と実力者が揃うが、左腕の状態が万全ならばやはり早田が有利か。

4連覇に挑む早田ひな。勝負どころで見せる精神力の強さは随一

昨年3位、全日本社会人女王の赤江が早田に挑戦か

中国超級リーグでは大活躍した平野、全日本の舞台に凱旋だ
第2ブロックは昨年3位の大藤沙月のブロック。ランク決定戦の5回戦の相手は、昨年早田を大いに苦しめた面手凛。また、(準々決勝で当たる)隣のブロックには、大藤が昨年11月のWTTスターコンテンダー マスカットで0−3で敗れた木原美悠がいる。
昨年の国際大会で大活躍した橋本帆乃香は、6回戦で大藤と当たる組み合わせ。先日のWTTチャンピオンズ ドーハを故障で欠場し、体調面が心配だが、世界を魅了した華麗なカットプレーで会場を沸かせたい。また、昨年の全日本ホープスで優勝し、Tリーグでも活躍する「スーパー小学生」松島美空の活躍も楽しみだ。

世界のトップクラスに定着した大藤。女子シングルス初優勝を狙う

2025年は飛躍の一年となった橋本帆乃香。華麗なカットでコートを舞う

小学6年生の松島美空。その実力はすでに全日本ランカークラスか
第3ブロックも伊藤美誠、横井咲桜、芝田沙季と実力者が顔を揃え、誰が勝ち抜いてもおかしくない。かつて全日本で2年連続3冠の偉業を達成した伊藤は、昨年3大会ぶりにベスト4に返り咲き、世界卓球(個人戦)ドーハ大会でのシングルス初の表彰台(3位)へと繋げた。今大会に向け、どこまでモチベーションを高められるかがカギ。その伊藤に2023年大会で勝利した横井も調子を上げている。

2025年世界卓球3位の伊藤。4回目の女子シングルス優勝を目指す

ベスト8からのステップアップを狙う芝田沙季(写真は25年Tリーグ)

一撃必殺の両ハンドを放つ横井咲桜。十分に優勝を狙える力がある
第4ブロックは前回2位の張本美和と、かつてのダブルスパートナーである長﨑美柚の一騎打ちか。世界ランキングが日本女子最高位の7位である張本は、どの戦型相手にも取りこぼさない技術の総合力と安定性が群を抜いている。3大会連続で敗れている早田とも、すでに実力は五分と五分。今年も決勝で相まみえるか。
そして世界ランキングを15位まで上げてきた長﨑美柚は、今最も勢いのある選手。回転量の多い両ハンドドライブを武器にカットや異質型に強く、守備力も年々向上している。準々決勝で張本との対戦が実現すれば、優勝の行方を左右する大一番だ。

2大会連続準優勝の張本、初優勝に向けて機は熟した

国際大会での活躍が光る長﨑。どこまで勝ち上がるか?
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