琉球アスティーダ | 3-1 | 木下マイスター東京 |
1勝2敗 | 3勝1敗 |
1 | ◯ | 荘智淵 | 11-9 | 5-11 | 11-9 | 丹羽孝希 | |||
木造勇人 | 田添健汰 | ||||||||
2 | ◯ | 朱世赫 | 4-11 | 5-11 | 11-4 | 11-6 | 11-7 | 侯英超 | |
3 | 陳建安 | 10-11 | 11-10 | 11-5 | 9-11 | 8-11 | 丹羽孝希 | ◯ | |
4 | ◯ | 荘智淵 | 9-11 | 11-6 | 10-11 | 11-9 | 11-6 | 大島祐哉 | |
四国では初開催となった徳島・アミノバリューホールでのTリーグ。平日開催にも関わらず、開場前から多くの観客が詰め掛けた琉球アスティーダと木下マイスター東京の一戦。全日本社会人、アジアジュニア選手権と日程が重なる中での開催とあり、両チームとも限られた戦力での戦いとなった。
開幕から2連敗中の琉球は、トップのダブルスを木造・李平から、ミーティングでの意見を反映してのペアリングだという木造・荘智淵にチェンジ。対する木下はこちらも初のペアリングとなる丹羽・田添健。
序盤は両ペアともコンビネーションはいまひとつで、短いラリーで得点を奪い合う。第1ゲームは終盤で逃げ切った琉球、2ゲーム目は中盤で突き放した木下ペアがゲームを奪い、勝負は最終ゲーム。ここに来て息の合ってきた琉球ペア、勝負所で木造の思い切りの良い強打も決まり、11-9で勝利。ここまでの2戦、ダブルス2敗だった琉球が大きな先取点を挙げた。木造は記念すべきTリーグ初勝利となった。
続く2番はともに39歳のベテランカットマン対決。とはいえ、ともに攻撃力もある2人、ツッツキ合いの展開ではなく、攻守の入れ替わる試合となる。序盤は侯英超の変化を朱世赫が読み切れず、簡単に侯英超が1、2ゲームを奪って王手。しかし、3ゲーム目、攻撃の手数を増やした侯英超にミスが目立って朱世赫が取り返す。すると4ゲーム目は朱世赫の攻撃がビシバシ決まる。止まらない朱世赫、5ゲーム目も押し切って大逆転でチームの勝利に王手をかけた。
今シーズン初勝利にあと一勝に迫った琉球は陳建安。対する木下は丹羽。8月31日の試合では丹羽がストレートで勝利したが、チームの勢いにも乗せられたか、陳建安が好プレーを見せる。しかし、今日の丹羽は最後まで崩れず。ミスが出ても緩急、タイミングを変えながら、陳建安のフォアを突いて台から下げて冷静に勝利。水谷、張本が不在の今日の木下にとって頼みの丹羽が1点を取り返した。
4番の対戦は琉球が荘智淵、木下は大島。昨シーズンは2度対戦し大島が2勝。今日の試合はお互いショートサービスからストップ、甘くなればチキータやフリックから早い打点のバック対バックで試合が進んでいく。1、2ゲームを取り合い、3ゲーム目は大島がバックで押し切ったが、4ゲーム目は8-9から3本連取で荘智淵が奪取。6-6からスタートする第5ゲームの前、大きな声を出して気合いを入れた荘智淵。思い通りにいかない試合展開の中でも我慢のプレーを続けた荘智淵が最後はスタートダッシュを決めて5本連取で勝負あり。1番から4番まですべてフルゲームにもつれた激戦を、ベテランの頑張りで制した琉球が今シーズン初勝利をあげた。
監督就任後、初の勝利の琉球・張監督。「選手の頑張り、皆さんの応援のおかげです。朱さんは粘り強いし、やってくれると思っていた。荘さんは昨シーズン大島に2連敗しているけど、そんなにイヤな相手じゃないはず。今日は荘さん、ほんとに強かったです。開幕2連敗して、今シーズン勝てるかなと不安だったけど、ホッとしました。明日も頑張ります」とベテラン2人を讃えた。
張監督が讃えた、本日2得点の荘智淵は「去年ダブルスの勝率が悪かったので、勝ててうれしい。4番の試合はファンの皆さんの熱い応援が届いて、力になった。チームのバックアップにも感謝しています」とコメント。先日、チャイニーズタイペイ代表からの引退を発表したが、プレーで、さらにはベンチでも気合い満点の闘将ぶりは変わらない。
その荘智淵とのダブルスでTリーグ初勝利の木造。大先輩の荘智淵とペアでの練習は試合前の15分ほどだったが、手応えを感じているという。
「荘さんはアドバイスもすごい的確だし、引っ張っていってくれる選手。練習は本当に少しだけど組みやすかった。ダブルスで使ってもらっているけど、ダブルスが勝つのと負けるのとでは2番の入り方も違うと思う。ダブルスで結果を残すことで、シングルスでも出場のチャンスが出てくると思うので、まずはひとつ勝てて良かった。中学2年の全中で優勝して、次の年にこの体育館で全中が開催されて、ベスト32で負けたイヤな思い出がある。それを今日、払拭できたかなと思います」(木造)
木下は今シーズン4戦目にして初黒星。
「水谷さん、張本がいない中で苦しい試合になるのは覚悟していた。(初黒星は)シーズンは21試合あるし、負けることはあると考えているので、そこまで気にはしていない。個人的にはここまで全勝できているので、Tリーグでは全勝で終われるようにしたい」(丹羽)
四国初開催で、全国の地域ブロックすべてで開催されたTリーグ。明日もアミノバリューホールにて、琉球アスティーダvs.岡山リベッツ、木下マイスター東京vs.T.T彩たまの2試合が行われる
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