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仲村渠功

羨ましい日本卓球人気の舞台裏

TV東京・植草アナウンサー(パリ世界大会のアナウンサー)とITTF会長秘書と会う機会があり「思うこと」がありました。スポーツ「卓球」をサポートする媒体として一般の人達へのアピールには重要なサポーターです。2004年アテネオリンピックでTV東京が取り組んだ「卓球」特別番組の放映から約10年、昨年ロンドンオリンピックでの女子の活躍、今年パリの世界選手権での男子の活躍とテレビを通して選手達の活躍の様子が自宅にいて共有できました。現地の手に汗握る臨場感の同時放映は嬉しい。大会前のTV宣伝の露出も多く、卓球を知らない人達からも「卓球」と言う言葉を聴くことが出来るくらい認知度が高まっています。

勿論、日本選手の努力、強化選手への手厚いサポート、卓球協会及びオリンピック委員会の支援、更には報道関係の素晴らしい応援。日本の現状をラテン・アメリカと比較した場合、卓球を取り巻く環境が違いすぎて「羨ましい!」と思わずため息が出ます。

中南米のテレビ放映露出度No.1はサッカー。スポーツの予算配分も聞くところによると約8~9割がサッカーで残りの1~2割が他のスポーツで分割する。予算の少ない卓球では国際大会の出場さえ吟味しなければならない。ラテン・アメリカ域内だけの出場か、それとも選手に夢を与え世界規模の大会に出場させるかと、各国の予算運営・方針設定の苦しい台所事情が垣間見られる。

選手のモチベーションを保つ、発展途上地域(アジア・欧州以外)への卓球競技発展のサポート、世界レベルの選手が集まる大会設定、予算運営上遠い場所での大会不参加等々厳しい中南米諸国。域内で開催されるITTFジュニア・カデットサーキット、プロツアーが唯一国際的な大会。ITTFトップ12も今年3回目を開催。上位選手が唯一経済面でのサポート大会として目の色が変わる大会です。

無いものねだりの発想ですが、発展途上地域(アジア・欧州以外)で開催されるITTF大会を通常のポイント5倍又はそれ以上?に設定し、世界上位の選手が参加し易く、国際大会に参加できない例えば中南米諸国の選手強化、卓球競技の活性化、他のスポーツへの刺激等 レイティングポイントの見直しで卓球の普及になればいいなぁ!と夢の様な思いで中南米を贔屓する発想の思いでした。

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