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仲村渠功

ラテンアメリカ日系スポーツ大会

1~2年毎に開催される日系人スポーツ競技大会 (Confratenidad Deportiva Internacional Nikkei BOLIVIA 2014) が、1月29日~2月2日の期間ボリビア・サンタクルス市で開催されます。競技種目は卓球・フットサル・柔道・野球・ゴルフ・陸上・バレーボール、相撲、ボーリングの9種目。 参加国はアルゼンチン、ブラジル、チリ、エクアドル、グアテマラ、メキシコ、ペルー、パラグアイ、ボリビアの9ヶ国です。

2008年7月ブラジル・サンパウロ大会に初めて参加して以来6年ぶりなので大変楽しみです。残念ながらチリの日系人は少なく卓球種目に1人だけ参加します。この大会では日本人の顔をしているのに全員がスペイン語を話し、異様な錯覚に陥った事を覚えています(ブラジルのみポルトガル語)。 しかも開会式の式典で大勢の年配の方達が民謡を踊ったり、若者が和太鼓で大会を盛り上げる等日本さながらの催し物で、遠く離れた日本からラテン・アメリカ諸国で日本文化を継承している事に感動したものでした。

そもそも日系人の定義とは「日本から海外に本拠地を移し、永住の目的を持って生活されている日本人並びにその子孫の二世、三世、四世等で国籍、混血は問いませんが、そういう方々を海外日系人として定義しています(参考:公益財団法人海外日系協会)」。     http://www.jadesas.or.jp/aboutnikkei/index.html

とのことで、今大会参加国の日系人の人口はブラジル150万人、ペルー8万人、アルゼンチン3万2千人、メキシコ1万7千人、パラグアイ7,700人、ボリビア6,700人、チリ1,600人だそうです(2013年2月内閣府調査結果情報より)。

意外だったのがアルゼンチンの日系人の多さでした。しかも全体の8割近くが沖縄出身と聞いてまたまた驚いたものでした。日本で仲村渠(なかんだかれ)と言っても正確に呼ばれませんが、このアルゼンチンのブエノス・アイレスで「はい!“なかんだかれ”さんですね!」と簡単に呼ばれたことは忘れられません。なんと沖縄県人が多いこの土地では沖縄性は簡単だったのです。

ところでボリビアのサンタ・クルス市のガイドブック情報を見ると、日本人移住地が2ヶ所あり、コロニア・サンファンとコロニア・オキナワにあるそうで、僕自身沖縄本土に2回しか行った事が無いので中々沖縄の事を知る機会が有りません。 今回時間を見つけ沖縄関連の資料館を訪問したいと思います。

親善、親睦がメインのこの大会だが、卓球種目では断然ブラジルが強く、続くアルゼンチンがどこまで頑張れるかが楽しみです。チリからは男子1名の参加ですが、精一杯応援しようと思います。

 

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