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仲村渠功

久し振りのブエノス・アイレス

2012年6月アルゼンチンで4年間の指導(JICAシニア海外ボランティア活動)を終え、帰国してから約2年経ちました。そのブエノス・アイレス(BsAs.)で4月12日~16日ジュニア・カデット南米選手権が開催され、終了翌日17日~20日までITTFジュニア・サーキットが引続き開催中です。中南米では各国卓球連盟の運営を考慮し、又多くの国から参加できる様一度の派遣期間中に複数の大会を開催するのが恒例になっています。

ITTFジュニア・サーキットへの参加には、各国卓球連盟が費用(旅費、大会参加費、宿泊費等)の負担できるか、または個人が負担するかで参加数が左右されます。卓球先進国と違うところは、強化方針がしっかり組まれているか、選手の母体から援助が受けれるかで大きく違います。
チリの参加選手は、残念ながら南米選手権に参加した16名(各カテゴリー男女4名)の内2名しか参加しません。折角、中南米以外の選手と対戦できる国際大会、ましてや日頃の訓練の成果・将来の方向性が確認できる貴重な国際大会だけに残念な参加者数です。

ブエノス・アイレスと言えば、昨年2020年オリンピック開催国で「TOKYO」が決定したシーンを鮮明に思い出される事と思います。日本国民がかたずを呑んで見守った場所です。
BsAs.大会期間中、専用バスの車窓から見慣れた街並みを見て住んでいた頃よりきれいになっています。100m毎の碁盤の目の道路は非常に分かり易いが、更に全信号機の下に道路名の標識が掲げられ、また通りの中央分離帯も整備されきれいな街並みになっていました。BsAs.のシンボルである道路幅が140m、16車線と世界一広い「7月9日通り」には、市内バス専用の停留場が新設されていました。現BsAs.市長がホスト国として各国オリンピック委員会関係者を受入れるため市内を整備したとの事でした。

オリンピック開催国最終決定の会場がBsAs.で終了した後、諸々のスポーツ運営とその活動等が評価され「2018年ユースオリンピック」が当地で開催されることが決まりました。4年後に向けアルゼンチン卓球がにわかに活気を浴びています。

7月9日通り(半分の車線が反対側に!)

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